私は朝ごはんは食べる派の人間だ。
朝ご飯は食べないという人がいる中、朝からそれなりに量も食べられるので、食パンと菓子パン、ヨーグルト、目玉焼きとコーヒーというのが私の定番の朝食だ。
旅行に行った時、朝食付きのプランだとテンションが上がり、パンとご飯そして、和食と洋食と全種類楽しむことが多い。
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朝からしっかり食べる派の私だが、最近寒くなって朝は布団から出られず、身だしなみを整えることを優先した結果、朝ごはんを家で食べなくなってきた。
会社に着いてから最初のミーティングまでの時間に、家から持ってきた菓子パンにかじりついている。
子供もいない一人暮らしの私が、朝から会社で朝食を食べているのは、寝坊したんだなという風に思われかねず、印象が良くないということは自覚している。
かと言って髪の毛を整えずすっぴんで会社に行くこともできないため、泣く泣く朝食の時間を犠牲にしている。
もっと早く起きるべきだということは分かっているが、実践できていない。
普段しっかり朝ごはんを食べるので、菓子パン1個では量が足りず、昼休みになる前からお腹が空いている。
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ひもじい思いとは逆に、苦しくなるほど満腹になった朝食がある。
私が高校生の時まで遡る。
家の近くに朝食バイキングをやっていることで有名なホテルがあった。
休日は混雑し、値段も平日より高い。
そのため私は母と約束し、テスト期間中の平日の休みの日に行くことにした。
定期テストの期間中、履修している科目が少ない場合、テストがない日というのが平日にあったのだ。
ホテルに宿泊しているサラリーマンが食事を終えたであろう8時前にホテルに到着した。焼きたてパンを売りにしているだけあり、10種類以上のパンが並んでいたが、全部食べきれなかったことを覚えている。
パン以外のサラダやヨーグルトなどもひたすら食べ、とても満腹になった。
母もとても満足そうであった。
高校生のときに平日に出かけることはほとんどなかったうえ、朝ごはんをホテルに食べに行ったことは後にも先にもこの日だけだった。
母親が隣でゆったりしてるのを見て、なんだか嬉しかった。
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学生時代はいつも朝食は母親に準備してもらっていた。
焼く前の食パンや菓子パンだけが朝食になることはなく、おかずや飲み物まで必ず食卓に並んだ。学生時代は自分が学校へ行くことに必死になっていたが、母親のサポートがあったから自分のことだけに集中できていたのだとわかった。
親元を離れて一人暮らしをしてから気づいたのだが、朝の時間は貴重で、その時間のない中でバランスのとれた朝ごはんを用意することは、とても難しい。
しかも母親はお弁当も朝に作ってくれていた。
今の私には到底できないことであり、母親を改めて尊敬した。
せっかくバランスの取れた朝食で育ててきてもらったので、これを機にできるだけバランスの取れた朝食を家で取るように心がけたい。
やがては夜に作り置きを詰めているだけのお弁当を、朝に作れるようになり、母親に近づきたい。