箱入り娘の信念

このテーマを書くのは、私にとって今が良いタイミングだと思った。

母は、何年も続けていた仕事をやめ、今年の4月から新しい仕事を始めた。新しい刺激が欲しかったのだそう。新しいことを始めているから頭がいっぱいで、家で、大変だったことを私に話す。反対に、今までいつも私の話を聞いてくれてたんだなと思う。
私も、5月から新しい仕事を始める。
お互いに新しい生活だから、相手の話を聞かずに自分の話をし続けるかもしれない。それでも、新しい一歩をお互いに踏むのだ。

この機に、今までの母とのことを今書こうと思う。

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私は、母の考え方に強く影響を受けている。私の人生の色々な場面で相談をしてきた。
高校時代に部活の生活に悩んだ時、大学時代、就活で自分の進路に迷った時、社会人になって仕事にれず悩んだ時、母の言葉はいつも、「自分がこれからどうするべきか」考えるヒントをくれた。
私は3人兄弟の末っ子で、2020年コロナウイルスが流行した年に兄と姉が、家から離れた関東へ住むことになり、母と父と3人の暮らしが始まった。5人で住んでいた時は、注意されることが少なかったが、3人になってから、私へ注意が多く向けられるようになりイライラすることもあった。でも、その分家族と過ごす時間の大切さを感じるきっかけとなった。

5人で住んでいた時のことを改めて思い出すと、忙しい時間の中で、私と兄と姉のそれぞれの状況に向き合ってくれていたのだと、すごいなあと本当に思う。

2022年に、大学を卒業し、社会人になった。
職場での常識になっているものが、私にはからずに、職場で言われたことを家にち帰り母に解釈してもらうことがあった。職場では、自分の持っている感覚と職場との違いを感じたり、伝えたいと思っていることが伝わらなかったり、相手の言っていることがわからないことが苦しくて、母にそれを伝えた。

50代と20代で、世代間の価値観や、当たり前と思っていることが違うときがあり、母は「その人はこういう意図で言っているのだと思う」と解釈してくれた。

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それがどれだけその時の自分にとってありがたいことだったか。時々、「それは20代の感覚なのかなあ、よくわからないけど」と言われて、お互いの考えを伝え合うこともある。
いつも母は、「本当に向いていること、好きなことをやったら良いのよ」という。
「ななは好きなことしかやらないじゃん!」と言われた時、はっとした。普段の生活で、物事とっさに取り組んだり、後回しにしたりする様子を見てそう思ったのかもしれない。

就職活動をしているときに、面接官に「箱入り娘のようだ」といわれたことがある。
確かに、私の生活の裏には母の大きな支えのおかげで成り立っているものがあり、これまでの選択を迫られるときにもたくさん相談をしてきた。

母の考え方に大きく影響を受けている、その一部を信じて生きている、箱入り娘で、良いじゃないか!と肯定的に捉えた。
でも、今まで、与えられてきたことがたくさんあるから、少しずつでも自分が人のためにできることをこれから増やしたいと思っている。

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これから始める仕事は、自分が、向いているかな、興味あるな、と思えた仕事だ。母は、私の興味のある仕事が見つかり、ほっとしていみたい。
仕事が始まっても、家の中で余裕がある時は、できることを手伝う、息抜きもしたりして新しい生活にれるように楽しみつつ歩んで行きたい。

「いつも、ななを応援しているからね」と、大学卒業の時に手紙をくれた。
いつも、感謝しています、ありがとう。