あいさつは毎日するものだ。 毎日するものだからこそ、おざなりになってしまったり、ちょっとした様子の変化で相手の様子が分かったりする。

同僚のあいさつでなんだか元気がないな、と感じることがあるが、自分が何気なく返したあいさつで相手を不快にしてしまったり、嫌な印象を与えていたりするのかもしれないと思うと不安になる。

特に上司など目上の人からあいさつをしても返ってこなかったときは、自分は嫌われているのではないかや、昨日まずいことをしてしまったのではないかと考えてしまう。気づいてもらえるまで何度もあいさつしてもいいのだが、近くにいる人には私があいさつしたことには気づいているわけで、自分の存在に気づいてもらえるまであいさつをし続ける様子を見せたくないという変なプライドが湧いてくる。

うまくあいさつできなかったなと思うと朝から落ち込んでしまう。

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きっと私の思い過ごしであり、相手が会議中であったり、パソコンを見ていて私があいさつをしたことに気づかなかったりした場合がほとんどだと思うが、こっちがわかるようにあいさつをしたと思っても、相手からあいさつが返ってこなかったら何か気にすることをしたのではないかと心配になってしまう。

私は人見知りで引っ込み思案だからか、相手からあいさつが返ってこなかったら、ネガティブに考えるループに入ってしまう。

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隣のチームの先輩が言っていたのだが、 年始の最初の出勤日には、早朝から出勤して上司たちを待ち構えるとのことだった。上司が職場に到着した瞬間1番に「あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします」とあいさつができるようにするためだと言っていた。

また、自分より後に出勤してくる他の部署の人たちが、通りすがりにあいさつしてくれるため、わざわざ自分から出向かなくてもあいさつがはかどると言っていた。

先輩は仕事ができることはもちろん、信頼のおける人として、一目置かれる存在だ。そんな先輩が心がけていることであるのだから、見習わないわけにはいかない。先輩が年始早く出勤するということを聞いた時に、来年の年始は絶対に早く出勤すると心に誓った。

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先輩は、あいさつがうまくいかなくて、実はその人からよく思われていなかったらどうしよう、みたいなネガティブな考えには、当たり前だがとらわれていないようだった。

私は先輩を見習って、普段のあいさつから潔く行うことが大切なのではないかという考えに至った。目上の人よりも後から出勤するという負い目があるのであれば、早く会社に来て、自分よりも先に来ている人にはしっかりあいさつをするようにすれば良い。

自分からあいさつをするよりも、されたあいさつに返す方がはるかに楽だ。自分のチームではない人のそばを通る時も、黙って通り過ぎるよりもあいさつをした方が 感じは良くなるし、関係性も広がる。人見知りだからこそ、朝1番のあいさつくらい 勇気を出して行いたい。