「こっちの方がワクワクするから」この直感で就職先を決めた。

私は新卒の社会人一年目。4月から山村留学に携わっていて、毎日子どもたちと過ごしている。私の仕事は子どもたちの『生きる』に寄り添うこと。

子どもたちと暮らす1日は「おはよう」から始まり、「いってらっしゃい」で見送り、「ただいま」で迎え、「おやすみ」で終わる。子どもたちと暮らしを作る毎日、これが楽しくて楽しくて仕方ない。

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そんな私は進路を選ぶ際、教員になるか、山村留学の道を選ぶかでずっと迷っていた。学校の先生になることは中学生の時からの夢だった。子どもたちの一生物の学びをデザインできるってなんて素敵なんだろう、子どもたちが生きる基礎を築くことができるってなんて価値のある職業なんだろうと思っていた。

しかし、大学4年の5月に行った教育実習で、どこか違和感を感じた。週5日建物の中で、きれいに並べられた机の前に座って、授業を受ける子どもたち、そして余裕のない先生たちの姿。これは私がやりたいことなんだろうか?そもそも私は勉強を教えたいんだろうか?先生になると決めて歩んできた私は、壁にぶち当たり、進路について一切合切を考え直した。

その中で見えてきたことは、私は国語、算数のような『何か』を教えたいわけではないということ。そして自分自身も健康的でいられる環境、自然の中で教育に関わりたいということだった。

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もう一度自分の進路を探し始めた私は、あることを思い出した。以前インターンしていた時のコーディネーターの方に、「ここあなたに合うんじゃない?」と紹介していただいた団体があったことに。頑張ってその団体がなんだったかを思い出し、HPを見てみると、まさにわたしがやりたいことがあった。そしてしかも丁度職員を募集しており、そのまま説明会に参加して、1週間インターンに行かせてもらうことになった。

そこでの暮らしは楽しくて、スタッフの方々も優しかった。そして何より、自然の中で正解のない問いに協力して向き合いながら、たくましく活動する子どもたちの姿を見て、これが生きる力だ!と心打たれた。

私の理想とするやりたい教育がそこにはあったのだった。しかし、心のどこかで、先生になりたい、学校現場に入ってみたいという思いを消せずに帰宅。その後、採用試験の勉強をしながら、やはり決めきれず、夏休みにもう一度インターンに。

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インターン中も、スタッフの方々には進路についてたくさん相談した。その中で言われたことは「結局、自分がどこを選ぶか」。自分の中にしか答えはない、そんな当たり前のことを改めて突きつけられたような気がした。

いくら考えたって、もう答えは出ているはず、心ではわかっているはず、だって教員になるより、こっちに来ることを考える方がワクワクするから。私はこの環境で頑張ってみたい、チャレンジしてみたいと思っているから。

結局どこに自分の心が楽しそうだと向くか、ワクワクするかで選んだ選択に間違いはないように思う。だって私は今、自分の選択に満足して、充実した毎日を送っている。私はこれからもいつだって、自分の心のワクワクを大切に、自分の人生を選び取っていきたい。