高校生からオタクな私のお金との付き合い方。変化も含めて楽しみたい

高校生のときからしっかりとお金を使うオタクになった。
それからずっと今に至るまでずっとオタクなのだが、お金との距離感が落ち着くまでにはいくつかのフェーズがあった。
高校時代は文武両道を掲げて部活動への参加がほぼ強制の進学校に通っており、アルバイトは原則禁止だったため、主に両親からもらったお小遣いでやりくりしていた。
学校の近くにはスタバがあったため、同級生たちはこぞってフラペチーノを飲んでいたが、私はまっすぐ帰って推しのDVD鑑賞に勤しんでいた。
かき氷やコーヒーが苦手でスタバには行かなかったので付き合いの悪いやつだとは思われていたと思うが、ハブられたりはなかったので安心してほしい。
また、「定期テストで各教科の目標点数を掲げ、それをクリアした場合は○○円いただけますでしょうか」という交渉を両親と行い、勉学に励んでいた。
そうして得た軍資金でCD、DVD、公式写真、ツアーチケットを手に入れていた。今思うとよくやっていたと思う。
大学に入り、高校の時よりは自由の利く時間割になった私はコールセンターでアルバイトを始めた。比較的時給もよかったこと、会社の方が大学での活動にもオタク活動にも理解があったため、大変働きやすかった。
15-21時を週5、10-21時を週2みたいな無茶なシフトを入れてもらっていた時もあった。そのおかげで高校時代の比じゃないほどお金がたまり、新しい推しもできた。
今までは推しが出ている舞台やライブしか見に行ったことがなかったが、SNSで話題になっていて気になった舞台を見にいくなどの経験もするようになったので、使う金額は高校時代の比ではなかった。
稼いだお金をすべて使い切っていた。それはそれは綺麗なもので口座の残金が158円になったこともある。
就職してすぐはコロナ禍ということもあり、チケットを取っていた舞台が中止になったり、そもそも何も現場がなく寂しく過ごしていた。
お金は溜まるが、満たされない日々。舞台に行けることになっても出演者さんの発病による中止があったりと、もう何もかもむなしく感じていた。
そこからだんだんと世の中の規制が緩和されたり、推しアイドルグループの解散があり、「いつ何があるかわからないから後悔したくない!」と思い、行きたいと思った現場は全部行った。
仙台まで新幹線で行ったり、舞台を見るために3週連続で東京に行ったり、同じ舞台を8回程見たり、金に糸目はつけないとはこのことだったと思う。
「この情熱がいつまでも続くわけじゃない」「鉄は熱いうちに打っておこう」というどこか冷静な自分が、情熱的にお金を使っていた。
そんなこんなで今現在、興味があることはもっぱら自分のことである。
元々は「推しの視界に入るかもしれない以上は綺麗にしておかなければ!」という気持ちで始めた運動やスキンケアだったが、自分の顔を1番長い時間見るのは自分だということに気づき、もっとこうしてみたいなどと思うようになった。気づくまで10年以上かかったけど。
最近でいうと顔のシミ取りレーザーを受けてきたし、今度は眉毛サロンに行く。食べ物にも気を遣おうと思い始めて、おいしいご飯屋さんにも行くようになった。
お金を使ってはいるけど、自分の任意のタイミングで使えるのでだいぶ金遣いは落ち着いてきたと思う。
とはいえ今も推しはいるので、ライブにも行く。でも一時期に比べたら、気持ちも落ち着いた。
今までのことが無駄になったわけでも、情熱がなくなったわけではない。すべてを追おうと焦らなくてもいいんだと思えたのだと思う。
という感じで、お金の使い方、お金を使う時の心境は変化してきた。
これからもこうやって少しずつ変わっていくのだと思う。少し切なく感じるときもあるが、この変化も含めて私なのだと楽しんでいきたい。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。