「No」から「Yes」へ。オーディション番組を見て生まれた決意

2025年、新年の私の宣言は「成長していくわたし」である。
こんな宣言はありきたりなのかもしれない。でも、それでも私はこの宣言にしなければならないと思った。
今までの私は客観的に見ると「普通」だと思う。一方で主観的に見ると「情けない、すぐに自分に甘えてしまう、何事も中途半端」だと思っている。私はすぐに自身を駄目な人間だと否定し、自分を蔑ろにする。自分に「No」を突き付けてしまう。たまにそれを家族や友人、恋人に打ち明けるが、「そんなことないよ、大丈夫だよ」と言われることに対して、そのかけてくれた言葉にも「No」と否定してしまう。
実際、今これを書いている自分も情けないし、自分はNoと思っている気持ちが大きい。でもいつまでも自分に「No」と言っているわけにはいかない。自分は今変わらないと、今年は就活も始まるし誰も自分に自信がないやつに内定をあげる会社だってないだろう。
今後の将来のために、自分が進みたい未来のために、変わらなければならない、という強い意志だけはある。私は今までもずっと自分を蔑ろにしてきたが、以前はそれにすら気付けていなかった。というか気付くのを避けてきたのだろう。だから今まで一番自信がなかった中学時代は友達も数えるほどしかいなかった。誰もネガティブ人間とは近くにいたくないのは分かる(笑)。
でも今それに気づくことになったきっかけは、「No No Girls」というオーディション番組である。このオーディション番組は、誰かに「No」と言われてきた人、自分自身に「No」と言ってきた人が「Yes」になっていくものである。
私となんだか似ているなと思って見始めたが、参加者みんな歌とダンスがすごく上手だった。なんでこんなに上手なのに自信が無いのだろう、と不思議にさえ思った。番組内ではみんないじめや妬みから「No」と言われてきたことや自分自身に「No」と言ってきたことを赤裸々に語っていて、それを破ろうと「Yes」になろうと必死に頑張っているんだと思ったときに、自分にNoと言っているのに気づかなかった私、行動に移してもいない私がとても恥ずかしく感じた。
番組が進んでいくうちに私の中での恥ずかしいという気持ちはどんどん大きくなり、わたしより年下の子達が頑張っているのに私が頑張らないでどうする、いつまでもうじうじしてられないぞ、と思った。
1月の中旬にオーディションの最終発表が2万人の観客の前で行われた。私は見に行くことができなかったが、後日YouTubeで発表の様子を見守った。私のスマホの画面の中には、自信がなかった人とは思えない最高なパフォーマンスをする女の子たちがいた。私はその姿に圧倒された。同時に私も努力をすればこの子たちみたいに2万人のまえに立っても自信の溢れた人になれるかも知れない、と感じた。番組の最終審査では惜しくも落ちてしまった子もいたが、その子達の顔は晴れやかだった。自信があればどんな結果も受け入れられるような気がした。
これから私は就職活動をしていく中で書類落ちするかもしれないし、第一志望の会社にも落ちてしまうかもしれない。そんなときの自信の有無は雲泥の差だと思っている。このオーディション番組を通して知れたことは大きい。私も頑張らなければならない。そんな気持ちを込めて私は2025年の宣言に「成長していくわたし」を掲げる。いつまでも「No」の私じゃない、そう思った時点で「Yes」の私になれているのだと思う。
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