「贅沢は自分に許す投資」。新しい選択肢をアフタヌーンティーで知る

先日アフタヌーンティーに行った。
会社の仲のいい女性の先輩と2人で喋ろうということになり、せっかくだからちょっといいところに行こうという話になった。
お酒を飲むのも楽しいが、会社でも会える関係性ではあるので、非日常的なところで過ごしたいねという話になり、ホテルのアフタヌーンティーに行くことに決まった。
今回予約を取るために、アフタヌーンティーをやってる場所を色々調べたのだが、ホテルだけではない場所でも、様々なコンセプトのアフタヌーンティーをやっているということがわかった。
季節的にいちごのフェアをやっているところが多かったが、過去のラインナップを見てみると、桃や抹茶など季節に応じて変わるようだった。アフタヌーンティーに何回も行く人がいるということに頷けると思った。
当日はドレスコードはないものの、ちょっとおしゃれなワンピースに、奮発して買ったコートを羽織った。
ホテルの きらびやかなエントランスで先輩と待ち合わせをして、裕福そうに見える宿泊客と思われる人たちの視線を避けながら、アフタヌーンティーを提供しているカフェにやってきた。
宿泊していないのにアフタヌーンティーだけのためにやってきているというのが、なんとなく後ろめたさを感じてしまう。
先輩もアフタヌーンティーに慣れているかと思いきや最近は行っていないというので、なんとなくアフタヌーンティーイコール贅沢なものという認識は同じなのかなと思った。
さっぱりした格好をした礼儀正しいウェイターとウェイトレスがアフタヌーンティーの内容の説明とサーブをしてくれる。
丁寧にもてなされてそれだけで嬉しくなる。
ポットでサーブされる紅茶に舌鼓を打ちながら、私たちはいろんな話をした。
会社の話はほどほどに、先輩も独身なのでお互いの恋愛の話や将来の心配、そしてこれからやりたいことなどを話をした。
賑やかな店内でお酒を飲みながらワイワイ話すとはまた違う落ち着いたホテルの雰囲気の中で話した内容は印象に残っている。
先輩は 自分にストイックで常に色々挑戦しているイメージだ。
私もその姿を見習わないといけないなと毎回 話すたびに思う。
ホテルでアフタヌーンティーをするという非日常の空間で落ち着いた時間を過ごせるのは豊かで贅沢だなと感じる。
社会人になりたての頃は、ひとり暮らしをしていることもあって贅沢をすることはダメなことだと思っていた。
アフタヌーンティーは、お値段的にも年に何回も行けるようなものではないからこそ、1回1回がとても大切な時間に感じる。
宿泊客として訪れるには敷居が高すぎるホテルの空間で味わうアフタヌーンティーという「経験」にお金を払い、将来に投資をするという考えもあるのかと思った。
そして毎日節約するだけではなく、仕事を頑張っている自分へのご褒美もたまには必要だと考えるようになった。
アフタヌーンティーに行くというちょっと贅沢なものにも快諾してくれる先輩という存在に感謝しつつ、また先輩と行きたいなと思っている。
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