別にセックスしたくない…添い寝で満たされる。これじゃだめ？

皆さん「セックス」って言葉に関して、どんなイメージを持ってますか？
愛の結晶？スポーツ？奉仕活動？？　少なくとも「そんな言葉、女の子がいっちゃいけないよ」なんていう人はこのサイトにはあんまりいなさそうですね。笑

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処女時代の私の中の「セックス」というものは文学作品と少女漫画から形成された「なにか」でした。痛ましさをはばからず申し上げさせて頂くと、

‘白くすべらかなシーツ。二つの輪郭が滲み、混ざり合う。
そこにあるのはオトナにナイショの遊戯ーーーー’

そんなイメージ。神聖であり、それでいて最も低俗な愛の発現。おませだった私はそんな愛の境地に興味津々だったのです。

なんでこんなことがしたいの？からスタート

まぁ、おおかたの読者の方のご想像通り、一回セックスを経験したらそんなイメージは音を立てて崩れたわけですが。

本当のセックスって非文化的で、本能的。それでいて、なんか打算的で、滑稽。
なんでこんなことがしたいのだろう？気持ちいいから？まだ私がその気持ちよさに気づけてないだけ？？
そんな感情で私の「性生活（笑）」の幕は切って落とされたのでした。

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イメージが崩れたからといってセックスという行為がものすごく嫌いになったわけではなく、かといってものすごくその挽回に邁進するわけではなく。年数と人数の関係で言えば一年に一人くらいかな？　そんな人生を歩んできました。
そこそこ揉めたり揉まれたり()しながら、なんだかんだ現代の女子の中ではどちらかと言えば「普通」のセックスライフを送ってきた人間であるよう思います。

セックスしたくない病に直面

そんな私が直近直面しているのが「セックスしたくない病」。濡れないとかの物理的な問題を抱えてるとかじゃなくて、相手が誰だからとかじゃなくて、ただただしたくない。その行為だけが嫌なのです。

何がきっかけだったのかと言われれば、うーん。心当たりは無くはないのですが（誤魔化す）、でもそれは全部言い訳に作られた何かであり、結局私はこれまでセックスを「やらなきゃいけないこと」「やって当たり前のこと」と思い込んで、違和感とか嫌悪感とかのいろんなものに蓋してやり過ごしてきただけなのだと思います。

崩れ去った「セックス神話」の後に、セックスの意義として私が見いだしたものは「受け入れられている」実感を得るということだったようです。「こんな私の野生的であられもない姿を可愛いって言ってくれる」っていうかなんというか。承認欲求の解消？
あとは相手が求めてるからしょうがなくしなきゃ、みたいな。まぁこれが大部分かな。

でも冷静に考えると、その目的の達成にセックスって手段にこだわる必要なくない？あられもない姿を拒否されない実感が欲しいだけなら変顔でもすれば良くない？
セックスをするのが普通だと思ってるから普通じゃないのが嫌で、なんかそうしてないと、生物的に劣ってるみたいだから理由づけしてるだけじゃん。

添い寝で満たされるのに

私、セックス、別に好きじゃない。野生的な面なんて別に解放したいわけじゃない。どろっどろでぐちゃってなってるのなんてなんかエグくて見てられない。
気持ちいいじゃん！なんて言われてもそんなの、よくわかんない。あえてわかる部分に関して言わせてもらえば、だったら上手な人としかしたくなくない？愛とかいらなくない？笑

添い寝してくれれば満たされるし、幸せ。というかなんかプラトニックで、むしろいい。

いざ付き合うってなったらそんなの認められないんだと思うけど、それで許してくれる男の人といればいいし。そんな感じでなんか雰囲気良くなったらしちゃえばいいし。そうなって初めてセックスの私の中の定義が手に入れられたら儲けもんじゃん？にくらいに今は考えています。

女の性欲にもスポットは当たってきたけど

最近は、女の子がセックスについて触れるのがタブー視されていた旧来的な価値観に対抗して「女のセックス」にスポットを当てたメディアをよく見かけます。
ただ、そこでもっと声を出していこうよって言われるのは「女の子だってセックスが好き」とか「セックスって男だけのものじゃない」みたいなっていう言葉ばかりな気がします。

男性の欲求が誇張されてきた風潮があったから、女性もそれに対抗するという流れは必然だとも思います。でもこの行為にはいい面だけな訳じゃない、と思うから私は敢えて声をあげたいと思う。「セックス嫌いだっていいじゃない！好きも嫌いもあって然るべきじゃない！！」
とかいって、自分のセックスしたくない病を正当化してみる訳なのですが。笑

セックスが大好きだ！という方々には（女子も含め）受け入れがたい、いや理解しがたい要望であることは承知の上ですので、当分はそれでもいいよっていってくれる「優しい世界」で細々と生きていくことを決意するのでありました。