【今回のエッセイ】「彼とセックスをして既成事実を作りたいな」とか「奥様が別の男性と浮気をして離婚しないかな」とか、考えてはいけない事が頭の中を駆け巡り始め、そんなことを考えてしまう自分自身が大嫌いになった。彼にとっての私は”キープ”でも、私にとっての彼は”大本命”だった。

「禁断の恋」は始まりがないから終わりもない

中尊寺まいさん(以下まい):正直にお話しましょう…私、20代の恋愛はほとんどが不倫でした。自他ともに認める仁丹スメル香る〝中年文系オジサマ好き〟のちゃんまい。当時は白髪の一本も生えてないメンズには興味も下心も(チョメチョメ心も)一切向かなかったんです。

しょうがねぇ…って思っていましたね。どこかで自分を肯定したり、色んなことを見て見ぬふりして、そんな風に思っていました。イケナイ事だとはわかっていたけど、しょうがねえなって。「不倫、ダメ絶対!」って頭では分かっていても、気持ちにウソはつけなかった。…何度も言いますけど、こればっかりはしょうがないです(苦笑)。投稿者さんはちゃんと自制できていて若いのに大人でエロイ!…あ、間違えちゃった♡エライよね~!本当に!

益子寺かおりさん(以下かおり): DA.YO.NE~!ナウでヤングなのに偉いわ~!私もメンズとご飯は我慢せずにパックンチョしちゃう気質だから、「禁断の関係」ということを理由に“ストップ!!かおりくん”はできないな~…。スキスキスーになっちゃったら、こればっかりは仕方ない!だって、食べたごはんがあまりにも美味しんぼだったら、おかわりしたくなっちゃうじゃな~い?♡人間の本能的に自然なことだと思うわ。

まい:不倫とは言え、当の本人にとっては普通の恋愛と変わらないですからね。モチのロン、楽しいことも沢山ありましたけど、楽しさ3割、苦しみ7割って感じだったかも。

今が続くだけで、よっぽどの場合以外に未来はないしね。でも、その時は〝今がずっと続けば良い!〟なんてロマンチックが止まらないHa~Ha~なこと思っちゃったり、なんかしちゃったり、なんかして…馬鹿よね(苦笑)。恋は堕ちるもの…既婚者であれスキスキス~になってしまうことに関してはやっぱり「しょうがない」っていうのが持論ではあります。それは止められることじゃないですから。いくら言っても、本当に痛い目をみないと渦中の人間には分からないんですよね。

ちなみに、ちゃんまいは投稿者の彼女と違って本当にパ~プリンだったので、ここでは決して書けないような、そして酒のつまみにもならないような、マジで笑えない泥沼を経験して痛い目をみました…トホホ!

ベッド・インの中尊寺まいさん(ちゃんまい)
中尊寺まいさん

かおり「私なりの不倫のルール!憎しみの感情が生まれそうになったらバイビ〜

かおり:友達と話していても、不倫経験をしたことがあるって子、なかなか多いんですよね。ガラスの三十代になってから特に増えた気がするなぁ~。同世代かそれ以上の相手を求めた場合、自然と既婚者のメンズとの出会いが多くなっちゃうんでしょうね……なんて骨体(こったい)!

ちなみに私は「不倫」については、自分なりのルールを決めてます。それはズバリ、「楽しめなくなったり、憎しみの感情が生まれそうになったらバイビ~する」ということ!最初のうちは純粋に楽しかったとしても、交際がウォンビーロングに長くなってくると、いつの間にか心までズッポシ繋がってしまう。恋が愛に変わるというか。そうなると「相手に別のパートナーがいる」ってことに対して、どこかで憎しみやサイレント・ジェラシーを感じてしまったり…。不倫ってフリー同士の恋愛よりも、小さなことで悲観的になったり、マイナス感情のループに陥りがちなんですよね。かといって、私の場合はご家庭を壊してまで相手と一緒になりたい!とは思えなくて。

フリー同士だったら「つらいことも乗り越えよう」ってなると思うんですが、不倫の場合はそうじゃない。楽しめなくなってしまったら、フィニッシュ。ちゃんと現実を見て、お互いの幸せを考えて、別れる選択が個人的にはモアベターだなって。そういう時が来たら、心を鬼にして自分からバイビ~するようにしてますね♡

まい:ちゃんまいは別れられなかったなあ。相手に家庭があるのはわかった上、辛くなるのは覚悟の上で付き合っていたので、それが別れる理由にはなりませんでした。というか、今思えば、「嫉妬」とか「憎しみ」という感情がなくなる程に、不倫という魔のループの中にいたので麻痺してたのかも知れませんけどね…(笑)なので、私の場合は不倫だからどうこうではなくて、普通の恋愛と同じで、飽きたり、今は必要じゃないかもっていう時に別れていました。

まい「もしかして重婚が認められたら、もっと平和になるかも??なんつって~♡」

まい:不倫してた時って、自分だけ時間が止まっていたのかもしれないって思うんです。

例えば、周りの友達たちが、ちゃんと恋愛して、結婚したり、子供を産んだりしていく中で、自分だけがずっと後にも先にも進まず〝今〟だけを繰り返していたというか。同じゲームの同じステージだけでずっと遊んでいる感覚というか()それに全く気づかなかったんですよね。どんなに相手を想っても、私はこの人の過去にも未来にもなれないんだなって思ってしまった瞬間にやっと正気に戻りました。あとは、何より相手の配偶者、お子さんを巻き込んで傷つけてしまう可能性があることをしっかり考えておくべきでしたね。勿論、自分の周りの人間も巻き込む事かもしれないし、信用も失くしかねないことですからね。やっぱり不倫は満場一致でよくないですよ。

これは全く別の話として聞いてもらいたいのですが、もし、一夫多妻でも一妻多夫でも、重婚が認められる世の中だったらもっと平和になったりしないのかな…なんて!

散々ヤっといてどの面下げて言ってんだ?って話なのですが、私、家庭を壊してまで奪いたい!と思って不倫していた訳ではなかったんです。私が辛くて苦しかった部分は〝好きな人と会いたい時に会えないこと〟と〝罪悪感〟でした。なので、奥さんや家族の話を相談されても全く嫌じゃなかったし、むしろ「ご家族を大事MANになさってくださいませ」と本当に思っていたんです。特に気が触れてる時は「奥さんと仲良くなるにはどうしたらいいんだろう」なんて考えたこともありました…やっぱり、ちゃんまいってばプッツンかしら(笑)

かおり「不倫に敏感びんびん物語になりすぎチミは不幸になってない、だしょ!?」

かおり:CoCo最近、世の中が「不倫」というワードに対して敏感びんびん物語になりすぎでは!?とも思いますね。不倫自体は決して良いことだとは思わないけれど、頭ごなしに当人たちを批判するのはどうかと思うなぁ~。ことあるごとに不倫報道がワイドショーで取り上げられていますけど、当人たちが実際にどんな感情だったのか、どんなドラマがあったのか想像もせず、好き勝手に批判しているのって恐ろしい風潮だと思うんですよね……。ニュースだって、もっと他に取り上げるべき深刻な問題、他にあるでしょ!(笑)って思うし。それに、表立って公表されなければ、大人同士だけでひっそり問題を解決して、お子さんを巻き込まずに済むかもしれないのに…。話題に挙げられれば、挙げられるほど、傷つくのはご家族やお子さんだと思うんです。

だから「ご家族が可哀想」って本気で思ってるなら、触れずにそっとしておくのが一番!うわべだけの正義を振りかざして、我が物顔で批判している人の発言を見ていると、単に面白がって、ストレスをぶつけてるだけなんじゃないかしらって思っちゃう。第三者がギャーギャー言ったところで、別にあなたは不幸になってないでしょうに!っていう(笑)

不倫って、昔から曲やドラマ、映画でも星の数ほどたくさん題材にされてきたし、そういった作品に涙したり、名作だと評価だってされることもあるのに、実際に現実世界で起きた瞬間、全面的に悪者扱いになっちゃうのってSF(少し不思議)よね……!

もうさ……こんなに不倫のスキャンダルが多いんだったら、ほんと重婚が認められる世の中になればいいのにね!そっちの方が夫婦のマンネリもなくなって、関係がうまくいったりして~(笑)

ベッド・インの益子寺かおりさん
益子寺かおりさん

まい:一夫多妻が認められれば「今日は忙しいから、あちらでご飯たべてきてお願い~♡」なんてこともできちゃうし、そうなるとお互いもっと自由になる気がするよね(笑)。

不倫への批判については、感情移入してしまう部分はあると思うんですけど、みんな、そんなに正しく真っ直ぐに生きてるのかなって思っちゃいますね。私には言えないです。

逆に今まで完璧なイメージだったベッキーさんとか、例の件があってからはよりスキスキス~になっちゃったりして。いや、もちろん、不倫を推薦してるわけじゃなくて、やめられるならやめとけって言いますよ。だけど、しちゃったら、しょうがない、話なら聞くよって言うしかないなって。みつをさんじゃないけど、人間だもの!誰もがみな、正しい事だけして生きていけるわけじゃないですからね。