【今回のエッセイ】

「みんなはいま付き合ってる人いるの?」
避けられない流れだった。みんなそれなりの歴史をかたり、ついに私の番がまわってきてしまった。ここで「いない」と言ったらどんな反応がくるのか。記憶が一瞬のうちに蘇る。

「彼氏いた」の嘘。いない歴=年齢だった私の告白と胸を張りたい

益子寺かおりさん(以下かおり):偶然なんですけど、ベッド・インはふたりとも10年以上も女子校で育ちまして♡今ではこんな風に肉食でブイブイ言わせてるウチらだけど、小中高と女子校にいた間は去勢されるかのように過ごしていたから「彼氏がいる・いない」って概念とはほぼ無縁の世界でしたネ!大学で初めて共学になってから、ようやく「あれ、彼氏がいないって珍しいことなのか…!?」と処女的衝撃(ヴァージンショック)!を受けたぐらい(笑)

中尊寺まいさん(以下まい):100%SO!かもね〜♡ 女子校って身近な男性は父親か、先生くらいなんですよ、本当に。だから、イケメンでもなんでもない普通の先生がアイドルみたいにモテまくって職員室に列ができていたくらいで、大体の子はブラウン管の中の芸能人や、アニメのキャラに夢中で、そんな話題にはほとんどならなかったですね。逆に、彼氏ができた子や卒業済みになった子には、ヒーローインタビューかよ!ってくらい群がって色々聞いてみたりして…みんな、心の中では興味しんしん丸だったんでしょうね♡(笑)

女子校だったからなのか、ウチの学校がたまたまそうだったのか分からないんですけど、初体験は遅いのが当たり前でした。だから、そういう環境じゃなかったら、確かに、ウソをついちゃうこともあったかもしれないなぁ〜。

かおり「恋愛の遅咲きは全くマイナスじゃないゾ♡」

かおり:経験人数がどうのこうの、っていう話題はやっぱし共学のほうが多いのかもしれないね。ウチも正にちゃんまいちゃんが言うような女子校で、みんな異性の目をまったく気にすることなく、本能のまま自由に過ごしてましたね♡“男子校の女版”みたいなイキフンだったから、逆にエロいことに関しては興味Twin Twinでオープンだった!エロ漫画や雑誌を回し読みしたり、アレコレ妄想を広げてはみんなでキャッキャ話してたなぁ~(笑)

まい:うちの学校には、エロ本とかエロ漫画だけをひたすら収集していた同級生がいて、その子が管理しているロッカーを「エロッカー」って呼んでたんですけど(笑)そこには、まるで図書館のように、普段はおとなしい優等生からギャルやオタクまで、色〜んな子たちがこぞって借りに来ていたんですよ!そこで、クラスや趣味を飛び越えて、普段交わらないような人種の子たちとも、その「エロッカー」をきっかけに仲良くなったりして…本当、エロは世界を救うよね〜!(笑)

かおり:リアルを知ってからでは味わえない、イマジネーションのみでエロと向き合うパワーって、やまだかつてないのよね!初体験が遅めだったせいか、セックスへの妄想と期待がモッコシモコモコ高まりすぎた余り、実戦したときに「こんな感じなのか…」と、ちょっぴり、“む~んな気持ちはおセンチ”にすらなったもの…(笑)

でも処女の時代がウォンビーロングな人って、抑制されていた時間が長い分、男女問わず“いい意味でエロい人”が多い気がするな♡そういうメンズと付き合った時も、すごく大切にしてくれましたしね。だから恋愛の遅咲きは全くマイナスなことじゃないと思うゾ♡

まい:私も初体験は遅い方だったけど、むしろ良かったなぁって思っています。と言うか、早めに済ませていたら間違いなく今の自分はいないし、ベッド・インの活動もないでしょうね。

セックスは言うまでもなく最高だけど、私は自己統制力があまりにも低いので、他のことがおろそかになっていただろうなって。恋愛をしていなかった分、私は音楽やバンドに打ち込めていたし、バブル文化にも出会えたワケだから、今思うと私にとって彼氏がいなかった時間ってとっても大事MANな時間だったかも!

かおり:本当にそう思う~!私も中高時代は彼氏がいなかったけど、 そのぶん音楽やバンド、美術やマンガとか趣味に没頭できたから今の自分があるし、“これがスキスキスーだ!”って思える存在があったから、周りの目を気にしなくて済んだんだと思う。だから投稿者さんが言うような恋愛トークで話を振られた時も、当時は「私は今〇〇様に恋してるから…♡」って好きなアニメのキャラやバンドの名前を答えて華麗にスルーしていた気がするわ(笑)恋愛以外に夢中になれるモノがあれば、自分にも他人にも嘘をつく必要はなくなるなんじゃないかな♡  

まい:あとは、自分が本当に彼氏がほしいか・ほしくないかDA・YONE〜!ほしいなら行動すればいいし、そうじゃないなら、今のままで全く問題なし!!

かおり:ほんとその通り!彼氏ができないことを嘆いている子の話をよくよく聞くと、真剣にガンバルンバするほど実際は欲しくないんじゃないかなって人も多い気がするなぁ。この前「彼氏欲しいな~」って言ってるともだちんこに「彼氏を作るのと、大好きなゲームをやってるのとどっちが幸せ?」って聞いたら「ゲーム!」って即答してて。それもひとつの形だし、本人が幸せなら全然ケーオツだよね♡

まい:本当に彼氏が欲しい時って、この人と付き合いたい!にしろ、出会いが欲しい!にしろ、体が勝手に動いて行動するはずだと思うの。そんな感じで、身を委ねる方が〝今〟を楽しめていいんじゃないかなって♡

益子寺かおりさん 中尊寺まいさん ベッド・イン
益子寺かおりさん(左)と中尊寺まいさん

まい「バーゲン男はパス!初めての相手はちゃんと選ぶべし!」

まい:ただ、これだけは言いたい。初めての相手は、ちゃんと選んでほしい。自分で主体的にセックスをする「選ビッチ」を推奨するウチらだけど、これだけは声を大にしていいたいです。

かおり:そう!周りと比べて「早くしなきゃ」って焦って、どうでもいい相手と初めてのベッド・インを雑に済ませちゃうのだけはペケよ!最初の経験が、のちの自分のファイティング・スタイルを形成していくものだから、大事MANにしたほうがいいよね。セックスってABCDE気持ちで、こんなに素晴らしいものなんだ!って思えるかどうかにも大きく影響してくる気がする。

益子寺かおりさん 中尊寺まいさん ベッド・イン

まい:周りの友人たちの話を聞いていて思ったんですけど、最初の人にやり捨てされたり、ひどい言葉をかけられた子たちって、いまだに恋愛に対してポジティブになれず、悩んでいる子が多い気がするんです。初体験て、のちの恋愛やセックスにものすごく影響するんじゃないかなって。だから、絶対、女の子なら誰でもいい!なんて言うバーゲン男はパスして!

私は初めての彼氏にはすっごく感謝してます。 彼は出血したときのために、タオルまで用意してくれてたんですよ!しかも「ラブホテルはプレッシャーになるかもしれないし、お家の方がいいかな…でも、初めてならキレイなベッドの方が…」とかずっと考えてくれてたそう。若いのにそこまで考えられるホスピタリティーが素晴らしいし、本当に大切に思ってくれてたんだなって、30過ぎた今でもふと思い出したりします。心の底から愛してくれて、セックスをDAISUKI!にしてくれて、サンクスモニカ〜〜〜〜〜♡

かおり:How manyいい話~!私は初めて付き合ったメンズから、公園で雑にヴァージンを奪われそうになって「ちょっと待ったー!」状態(笑)でも「待望のサラダ記念日なんだから、ちゃんとしたい…!」と思って、その場のイキフンに流されずに再戦を申し込み、後日改めてしっかり初夜を挑めたことが、結果良かったなぁと今となっては思いますネ!もし雑に済ませちゃってたら、セックスが嫌いになってたかもしれないもの。

ただ最初はまだ自分の性癖もわかってなくて、セックスがスキスキスーになったのは、その後M男クンと出会って「夜のプロレスってこんなに楽しいのね♡」と知ってから(笑)だからたとえ最初がしっくりこなくても、相性グンバツな人と出会えばリベンジできるからダイジョーブイ!悩める性徒諸クンたち、諦めないで~♡

まい「選ビッチは経験を積んでから♡まずはベーシックを学んでね!」

まい:本当、その通り!でも、まずはベーシックを学んでから、応用編にイキましょう♡経験を積んでから、選ビッチになってほしいなって思います♡

行きずりもありだけど、無理に焦ってしちゃうと、身も心も持たなくなってドンドンゆがんでいっちゃう。何事も最初が肝心ですからね。初めての人には気持ちの交換をちゃんとできる人を選んで欲しいと思います。どんな初体験であれ、どうか後悔しないように…ネガティブな思いしか残らなかったら、割り切って前に進もう!

かおり:うんうん、相性とかは実際にお手合わせしてみないとわからない部分はあるけど、最初のメンズに対して、せめて愛だけは求めたほうがモアベター!「必ず最後に愛は勝つ」ってKANさんも歌ってるけど、愛があるセックスに勝るものはないからネ…♡

ナニより幸せは経験人数で語れるものじゃないし、幸せの形も人ぞれぞれ。他人と比べるんじゃなくて「今自分が一番幸せだから、それでいいのダ!」って思えれば、それでEじゃん、Gジャン、最高じゃ~ん♡

ミニアルバム「ROCK」発射オーライ

踊れる〝ボディコン・ロック〟をコンセプトに掲げてきたベッド・インが、 より激しく、よりセクシーに、ロック要素を色濃く抽出したミニアルバムを完成させた! 作曲家の渡辺和紀氏、渡辺未来氏とふたりが共同制作して作りあげたベッド・イン史上最もハードなナンバー「We Are BEDIN“」や、 おギグでも大切に演奏してきた「SHOW ME POWER」をマンをジして音源化! ベッド・インの新たなるステージを予感させるオリジナル全5曲。

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