あなたは、夏のどんなところが好きですか?
青い空、白い雲、照りつける太陽。
私は電車で片道1時間ぐらいの距離なら、お洒落をして、いろんな街を散歩するのが好きです。
夏の日差しに負けないぐらい眩しい、大貫妙子さんの楽曲を聴きながら、電車に揺られてたくさんの建物が通り過ぎるのをボーッと眺める、耳から感じる夏に浸る時間。
夏、最高です。

これが私の夏の楽しみ方なのですが、モヤモヤすることが多いのも夏。
暑いし、ジメジメするし、虫が多い。
汗で臭いが気になると制汗剤を使ったり、日焼け対策が必須だったりとセルフケアが忙しい季節ですね。
また、他の季節よりも露出が多くなります。
半袖になると、腕に残る掻きむしった痕のシミがあらわになり、それを人に見られるのが何よりイヤでした。

敏感肌の私は「掻いたらダメ」と、1年中呪文をかける

敏感肌の私は、痒みとの闘いが1年中つきまといます。
冬は乾燥、春と秋は季節の変わり目による痒み、そして夏は汗疹やナゾの湿疹、発疹痕のシミが悩みの種です。
肌が露出している部分は、特に目立ちます。
おまけに下半身が太いので脚に自信がありません。
寒い季節では洋服で隠していましたが、容赦ない暑さによって抵抗も虚しくさらされていきます。
だから夏は、とても辛いです。
“肌のきれいな女性”は憧れであり、自分には一生届かないもの。
透き通るような肌質の女性を見ると、「いいなぁ」とため息がでるばかりです。
痒みとは厄介なもので、人によって症状は違いますが、私の場合は乾燥や熱を感じると出てきます。
「掻いたらダメ、掻いたらダメ…」と意識していても、少し気が緩んでしまえば無意識に手が動いてしまいます。
意識しても服との摩擦や発汗で常にどこかが痒い。
夏の間は“汗疹の予防”と“湿疹がでても掻かないこと”に気を配り続けているのです。

面倒だけどわがままで可愛い、自分の肌との向き合い方

しかし「体質だから仕方がない」と諦めてはいけません。
自分の身体の主治医は自分です。

・汗が溜まるところは拭き取る。
・入浴後は保湿をする。
・低刺激で自分に合ったスキンケアをする。

「環境がその気なら、こっちもやってやる!」って感じです。
また、下着や服の素材からも工夫ができます。

・肌を締め付けない(ブラジャーはなるべくワイヤーではないものを着用)。
・汗を吸いやすい素材を選ぶ。
・綿の素材にする。
など、いろんな対策があります。

私もまだ服の素材は、対処しきれていないところがあるので、今後も工夫しがいがありそう。
皮膚科にも通っています。
症状を診てもらい、ひどい時はお薬をもらいます。
薬は痒みや患部の荒れを抑えてくれるのですが、私の中で「薬に頼りすぎては、いつかどんな薬も効かなくなる」という思いがあります。
痒みが自分の肌を守ろうとしてくれる反応であるならば、その自然な現象を抑え続けてしまうのは身体に毒な気がしてならないからです。
結局は自分の肌の調子を整えてくれるものを選んでいます。
体質のことで、面倒臭いとたくさん悩みましたが、今は「私の肌質ちゃんは少しわがままなだけ」と可愛く解釈しています。

お気に入りのワンピースを着れば、私の夏が始まる

私は服を選ぶ時も、自分の身体と向き合います。
特に夏を楽しくしてくれるのがワンピース。
風通しの良い生地、丈の長いスカートはコンプレックスの下半身を隠し、全体をすらりと見せてくれます。
最近では「人の目ばかり気にせず、自分の着たい服を着ることが大事だな」と思います(しかし、私の荒れた肌を見て不快に思う方もいるはず。心配してくれる方もいて、申し訳ない気持ちです)。
肌荒れで苛まれる夏は、自分の身体と向き合うチャンスであり、自分の好きなものを探せる素敵な季節。
今年も、半袖を通る風が涼しい瞬間を肌で感じていたいです。