地元、言葉を聞くだけで懐かしい気持ちになる、温かい気持ちになる魔法の言葉である。

「なにもない」そんな一枚のチラシに違和感

私にとっての地元は福井県だ。福井県といえば何を思い浮かべるだろうか。
私は海のさざ波、田んぼの稲の匂い、蛍のほのかな光、蝉の鳴き声、美しい自然を思い浮かべる。そんな美しい自然に囲まれた県、それが福井県だ。

そしてそこには優しい家族の声、いつも私を両親と祖父母が出迎えてくれる、温かい我が家がそこにはあったのだ。

福井県の広告を見たことがあるだろうか?「なにもない」と書かれた一枚のチラシが街中を散歩してると目に飛び込んできた。

「なにもない」にすごく違和感と疑問を覚えた。愛する地元がなにもないと自らPRしているのである。これはダメだ。大事件だ。私はその言葉を即座に放り捨てたくなったが、何にもできない自分に虚しさを感じた。

これからの福井県をPRしていくのは若者世代の私達なのではないか?大好きな地元になんの恩返しもできないのか。不甲斐なさを覚えた。

もっと多くの方に、県外の方にも福井の良さを知ってほしい

私は現在東京の大学に通っており就職活動をしている。やっぱり地元の存在は大きかった。地元に戻りたい、私の成長をいつも見守ってくれた、大好きな地元。Uターン就職して福井に帰るんだ!私の選択は一つしかなかった。

福井に帰ることを決めた私は何か地元に恩返し出来ないか考えた。そうだ!福井の町おこしをしよう!もっと多くの方に、県外の方にも福井の良さを知ってほしい!福井の自然や温かさに触れてほしい!就職先とともに将来の目標もできたのだ。

福井の観光名所といえば東尋坊、水晶浜、恐竜博物館、瓜割の滝、白山平泉寺、など自然で溢れている。私は特に福井の澄んだ空気、水が大好きである。

福井ならではの体験がある。夏には浴衣を着てたくさんの蛍の光を心ゆくまで眺めたり、夜は家の前にレジャーシートを敷いて流れ星にお願い事をした。やはり自然が豊かで水が綺麗だから蛍も星も眺めることができるのだ。福井県ならではの良さである。

また福井県民の人柄はフレンドリーであること、誰とでも気さくに話しかけるからすぐに仲良くなれる。福井県は幸福度ナンバーワンの県とも言われている。福井県!すごい県なんだぞ!全国の皆さんに伝えたい言葉である。
福井県は漫画『ちはやふる』やドラマ『チア☆ダン』の舞台にもなった。

私の地元、福井県は美しい自然に囲まれた温かい場所

福井県になにもない?誰が言ったのかしら?
福井県民だから声に出して言いたい。福井県いいとこやで?行こっさ福井!

「行こっさ!」は私が大好きな福井弁の一つである。標準語で「行こうよ!」という意味である。行こうにわざわざ「さ」をつけるのがなんとも可愛らしくて福井弁らしい。方言があるのも福井県の魅力の一つである。

また、福井県には最大の魅力がある。それは家族がそこで待っていてくれることである。我が家がそこにあるのだ。帰ったらおかえりなさいと誰かが迎えてくれる。これほど最高の幸せはない。

私の地元、福井県は美しい自然に囲まれた温かい場所。私をいつでも迎えてくれる、待っていてくれる場所。私にはかけがえのない場所なのだ。

最後に!おいでよ福井!行こっさ福井! あなたも福井に訪れてみませんか?きっとステキな思い出とともに、どこか懐かさを感じられるはず。