高校三年生の18歳になると「華のセブンティーンじゃなくなったね」と周りの人たちから言われた。そして、高校の卒業式では「20歳を超えたら一気に老けるから気をつけて」と忠告された。それらの出来事は、まさに「女性は若いうちしか価値がない」という呪いの言葉のようだった。

大学生になったら、ショートパンツやミニスカートはイタイから止めた。そして、学生のうちに派手髪に染めておいて、社会人になったら落ち着いた髪色で過ごすと当たり前のように決めていた。

歳を取ることが辛くて、30歳になるまでに自殺しようと決めていた

私の周りにいる友達も同じように考えていて、大学生はモラトリアムの延長になっていた。20歳を超えるのも嫌で、あのときは人生で一番憂鬱な誕生日だと思った。22歳にもなりたくなかった。歳を取ることが、つらくてつらくて「何歳?」と聞かれても、スラスラ答えられない私がいる。

それに、私がおばあちゃんになった姿を想像できない。おばあちゃんになるには、キャリアを重ねて、結婚して、子供を産んで、さらにその子供が孫を産まなければならない。なんてハードルが高いのだろう。だから、私は30歳になるまでに自殺しようと決めていた。

だって、同年代が家庭を持っている中で、好きなことをして、一人で生きていくなんて耐えられないから。でも、寂しさを埋めるためだけに結婚するのは違う。

私と同じ考えを持っていて、自分を貫いているカッコイイ人との出会い

そんな中、私と同じ考えを持っている人を見つけた。シンガーソングライターの大森靖子さんだ。好きなことを仕事にして、結婚して子供を産んでいる大人だ。2014年まで大手芸能事務所や大手レコード会社とも契約せず、活動していた。私の身の回りにいる大人とは違う。破天荒な大人だ。以前、インタビューで「30歳になったら死のうと思っていた」と話していたことがある。そういった同じような考えの人が、私の視野を広げてくれた。

つらいとき、悲しいとき、泣いていると「一緒にBBQでもして、パーッと明るくなろうよ!」と言ってくるような音楽を聴くと、余計につらくなってしまう。でも、大森靖子さんは、泣いていると、一緒に泣いてくれるような、悲しい気持ちに寄り添う音楽を創っている。自分を貫いていてカッコイイ。同時にこんな風になりたいと憧れている。

1ヶ月前にも、YouTubeラジオ『復活!大森靖子ミッドナイト清純異性交遊ラジオ #1』を聴いていると、ハッとすることを言っていた。

「しっくりこない単位をカラットに置き換えてるの。カラットは輝きだから、多ければ多いほど輝けるじゃないですか。苦手な数字の単位を全部カラットに頭の中で置き換えています。そうすると、私のやってきたことは1億カラットぐらいになる」

聴いてすぐに「この考え方で、年齢を数えればいいのか! 年齢を隠さなくて済む!!!」と喜んだ。

フリーライターとして働く自分自身の「生きる道」を見つけられた

今までは「老ける」と言われ続けていたので、歳が上がるほど、可愛い服を着られないかもしれない、派手な髪色にはできないかもしれないと危惧していた。言うならば、生まれたときが若々しさの最大量で、少しずつ削りながら生きている感覚。

でも、歳を重ねるほど、輝きが増えるのならば可愛い服を着てもいいし、好きなようなものを身につけたらいいという考えに変わった。

フリーのWebライターをしていると、私の周りにも好きな服装、好きな髪色、好きなことを仕事にしている人たちが増えた。それと共に死にたい気持ちが減ってきて、自分自身の生きる道を見つけられた気がする。

ポジティブで明るい人だけが、誰かを救うわけじゃない。人によって神さまは異なる。私だって、あなただって、創作をすれば誰かの神さまになれる。

私は曲は書けない代わりに、文章を書き続ける。