いつも聞き役。でももっと私の話も聞いて、私を知ってもらいたい

私は、会話においてはそんなに話す方じゃなく、もっぱら聞き役だ。
小さいころはもっと話していた気がする。
でも、話を否定されたり、いい返事をされなかったりすることも多く、いつからか、自分について話すことをあきらめるようになった。
話して、その返事や反応に傷つくくらいなら、最初から話さない方がいい。
どうせ話しても否定されるだけだ、嫌味を言われるだけだ、だからわざわざ自分の情報をオープンにする必要はない。
こうやって、いつからだろうか。口を閉ざすようになった。
自分を守るために。

相手を否定せず、関心を持って耳を傾ける。聞き上手になるために

だから、会話では、ひたすら相手に話させ、質問し、感嘆し、共感し、会話を広げていく。
聞き役としてのスキルは一丁前についた。
その中で、気づいたことがある。

人は、基本的に、自分について話すことが好きだということ。
自分の話を聞いてくれること、自分に質問してくれることは、自分に興味関心を持ってくれていることだから、単純に嬉しく感じますよね。
そして、その話を相手が否定せず、興味深そうに聞いてくれれば、もっと話を続けたいという、心地よさ、気持ちよさも感じると思う。
人は、自分に関心を持って話を聞いてくれる人、質問してくれる人には心を開きやすい。
その人の世界観に沿って返事をし、関心ある態度を示すと、人は、自分のことを理解してくれていると感じる。

私が聞き役として、心掛けていることは一つ。
決して否定しないこと。
ネガティブなことを言わず、「そうなんだ、いいね!」を繰り返す。
そうすると、否定されない安心感を持ってくれるので、人は話しやすいのだと思う。

でも本当は、私の話だって聞いてほしいし、私のことを知ってほしい

でも、時々、限界が来るのだ。
もう無理、私の話も聞いて!私は、ここにいるの!
私の存在を、見てほしい、知ってほしい!
あなたはあなたの世界観で話をしていて、私はあなたの世界観を理解している。
でも、私には私の世界観があって、でも、あなたはそれを知らない。
知ろうともしない。
私はあなたの話に質問して、共感して理解を深めようとしているけれど、あなたは私にそうしない。
お互い理解し合っている仲だとか、思ってくれているようだけど、私は違う。

私は、多くを語るタイプではない。
共感性が高く、人との境界線があいまいなことも多いため、感情移入して疲れることもある。
相手の考えも理解できるため、自分の本当の考えや気持ちと混同して、見失ってしまうこともある。
自分の失敗や恋愛事情、人間関係まで思ったことを開けっぴろげに話す人がいるけれど、私は逆。
「話しすぎるとうざいかもしれないし...」「別に話すほどのことでもないしな...」なんて思うと、自然と口数が減り、相手の話を軸にして、それに合いの手を入れる形でコミュニケーションを取りがち。

害のない人間でいるよりも、誰かと心から打ち解けられる私になりたい

私のことを知りたい人なんているの?なんて思っていた。
こんなにも大勢の人々が、こんなにも多様な価値観のもと生きている世界で、自分について知られることが怖かったのだ。
害のない平均値の人間だと思われている方が、楽だった。

でもね、真の自分について話すと、良いことがたくさんあるよ。
自分の思っている「自分」と、人が思っている「自分」のイメージが近くなるから、自然体でいられるし。
自分にとって真に居心地のいい人と、出会うことが出来るし。
自分の「好き」や「異質」が、そういう人を吸いつけてくれる。
人に話してみてはじめて認識する自分の考えもあるし。
自分について語るほど、人との違いを知れて面白い。

自分のことを話したい。この気持ちに素直になればきっと世界が広がる

理解されないかも。否定されるかも。
思っていたのと全く異なるように、受け取られるかも。
それで、ああ理解されなかった、とか、また無意味に傷ついた、とか思うのかもね。
でも、言ってみないと分からない。
言葉は、この世界に出してやらない限り、存在しないも同じ。
心の奥から考えていること、感じていることを根拠に発せられる言葉って、強い威力があるのだ。

だから、人が何を考えるかとか、自分のイメージとか、そんなもの気にせず、その部分は思考停止!
自分の情報や感情、考えを話して、それに対する思いもよらない反応がもらえたら、それこそコミュニケーションの本質だ。
それに、人は思っているほど人のことを気にしていない。

聞き役も好きだ。
でも、自分のことを話すと、人も、自分のことをもっとオープンにしてくれる。違いを超えた信頼関係が生まれる。
自分のことをもっと話したい、知ってもらいたいという声に、今までは遠慮がちだったけれど、これからはその欲求に素直に従おうと思う。
きっと世界が違って見える。

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