【今回のエッセイ】

この文章は、呪いを解くでも癒すでも軽くするでもなく、ただ「存在に気づいた」という体験の話。でも、「気づくこと」って大事じゃない?すごいことじゃない?そして意外と難しくない?

あの時、かけられたのは「呪い」だった。「傷ついてよかった」に気づく日

中尊寺まいさん(以下まい):このエッセイを読んでから、私にとっての「呪いの言葉」ってなんなんだろってずっと考えていたんです。それで思い出したのが「まいちゃんは大丈夫だよね」っていう言葉なのかなって思いました。

母子家庭だったこともあるんだと思うんですが、小さい頃から「なんでも自分でやらないと」「できないことが許されない」と勝手に思っていたんですよね。なので、「大丈夫だよね」「できるよね」と言われると、なんとなく“甘えちゃいけない!”ってプレッシャーに感じてしまっていたところがあった気がします。自転車も一輪車も鉄棒も、最初は全部できなかったけど、なんとな〜く誰にも言えなくて、モクモクとできるようになるまでひとりで練習したり(笑)一人っ子だったし、小さい頃からひとりで解決することに慣れてましたね。

益子寺かおりさん(以下かおり):わかっるぅ~!私も一緒だな。運痴だから運動は早々に諦めてたけど(笑)自分の場合は精神的な部分ですね。「強いから大丈夫だよね」っていう言葉は、家族、職場、恋人…今まで何度言われたかわからないわ…!

ウチの家庭は、子供のころ両親がゴリゴリに不仲で問題が絶えなくて、ひとりっ子だし「私が何とかしなきゃ!」って常に間に入ってて。だから強くならなきゃってZUTTO思ってましたね。家庭問題のツラさって当事者にしかわからないし、周りに“可哀想アピール”するのもイヤだったから、笑い話に昇華たりして。悲観的になっちゃうと惨めになるのは自分だってわかってたから、負の感情はぜんぶ創作活動にぶつけてバランスを保ってました。バンド活動や漫画を描いたり、音楽を聴くことに没頭したり。ナニもかも忘れられる自分だけの聖域(サンクチュアリ)を築いて、楽しみを見出すのが得意な子供だったなぁ~。でもこの経験があったから、自分がスキスキスーなことを見つけて、こうして今ベッド・インをヤれてますからネ!強く育ったことも含めて、今となっては親に感謝してます♡(笑)

ただ強くなる一方で、甘えたり弱音を吐くのがDong Dong下手になり…恋愛面でもそうだな~!歴代の恋人から「強いから大丈夫だよね」って、必ず言われてた気がするぅ~~ガビーン!やまだかつてないカルマ…(笑)

まい「本当はしんどいんだけど、強がっちゃう。恋愛も、仕事も」

まい:過去、同棲していた彼に浮気されて、私が「もう、出ていきます」となった時。一通り「出て行かないでくれ!やり直したい!」「無理!あなたとはヤってらんないわ!」の押し問答を繰り返して、最終的に彼がスッと冷静になってこう言ったんです。
「そうだよね、まいちゃんは強いから(俺なんかいなくても)大丈夫だよね。あの子の方が心配。俺がいないと多分、死んじゃうと思う」

戦慄が走りましたよ!
ちょっと待った〜〜〜〜〜!大っどんでんがえしっ!って(笑)

え、じゃあ、私も「あなたがいないと死んじゃう〜〜〜〜〜〜!」って言えばよかったの?
っていうか、どう見ても大丈夫じゃないんですけど!?!?わかってくれよ!!!って。でも、最後の最後まで強がって「はい、大丈夫です」って態度をとってしまうんですよね…。

それは恋愛だけじゃなくて、仕事でもそう。「これくらいできるよね。大丈夫だよね」ってたくさん仕事ふられることはいいんですけど、「●●さんってああいうところあるけど、まいちゃんなら一緒に上手くやれるよね?」「●●さんのペースに合わせてあげてね!」とか、人間関係の間に入ることが多くて。器用貧乏でそれなりになんでも出来ちゃうし、上手くバランスとってこなしているように見えるのか、SOS出してるつもりでも、いつも気づいてもらえない。そういうところも、甘え下手なのかもしれないですね。

何も言わなくても「大丈夫?」って気にかけてもらえる人もいるじゃないですか。不器用な人とか、すごく頑張っているように見える人とか、その人たちは無意識なんだろうけど、本当に羨ましい(笑)。

機材も重い荷物も持てちゃうし、電球も変えられるし配線も出来ちゃうし、家具も自分で作れちゃうし…結婚するまで“ひとりで生きていく能力が高くてつらい!”って心の底から思っていましたよ(笑)

もっと上手く甘えたり、かわいげを見せられたらいいんだろうけど……小さい頃からこういう生き方をしていたから、もう変えられないかな〜(笑)

かおり「私は強くなりたかったから、むしろ光栄だぜって感じかな!

かおり:私は「呪いの言葉」とは思ってなくて、小さい頃から弱い自分が嫌で「強くなりたい!」って闘ってきたから、むしろ光栄だぜって感じかな!なりたくてなったから、自分で蒔いた種というか…(笑)

たしかにOL時代も「メンタル強いから大丈夫っしょ☆」と思われて、重い仕事がまわってきたり、他の人よりあからさまに厳しく怒られたりしてた!(笑)でもそれも「舐められたくねぇ!」「そのぶん一人前になってやるゼ!」ってガンバルンバしちゃう性分がきっと原因だなぁ。ツラくてトイレでこっそり泣いたこともありますヨ。同僚がフロアでわんわん泣いてる姿を見て「人前で素直に感情を露わにできるのって、羨ましいなぁ」って思ったり。でもそれが出来ないんだよなぁ~…!しんどくても、エイヤ!って気力で乗り切っちゃう。手をヌいて後悔することが一番嫌だから。でもそのぶん逞しくなったし、色んな経験値をGET WILDできたから、結果オ~ライだわ♡

思えば「笑いに昇華して強くなった」ことって多い気がするなぁ。家庭問題や仕事がツイキ~な時も、学生時代に外見のコンプレックスを持ってた時もそう。しゃくれ・げじ眉・デブとか当時散々言われてたけど、その時に見出したのが、必殺!自らコンプレックスをネタにして笑いに変えるの術♡「しゃくれですけど、何か?☆」って開き直って、顎を突き出して猪木さんの真似したり(笑)そうすると「呪いの言葉」も気にならなくなって、不思議とチャームポイントに変わってくるのよネ♡

そんなこんなで鋼鉄のハートを手に入れた少女・かおりなんだけど…(笑)昔付き合ってた恋人から別れ際に「お前は強いからいいよな…」って泣かれた時は「やっべ~!強くなりすぎちゃった!まいっちんぐ☆」って少しだけ後悔したわ…トホホ♡

まい「背中でぴえんしてるの、わかってくれよ~~」

まい:別れ際、ね…!もっとすがるようなことを言えていたら変わっていたのかな。でも実際、本当に1人でも大丈夫っちゃ大丈夫なんですよ。最高なともだち●こも側にいてくれるし、ヤりたいことヤれてるし、仕事もあるし、それに、すぐ好きな人できちゃうだろうし…「別れたくない!」って追いすがる自分を想像すると惨めで、いい女だったって思わせたくて、やっぱり出来ない。

かおり:DA.YO.NE~!私も感情的になってズタズタに傷つけあうよりも、「いい女だったなぁ~」って相手に後悔してもらうのが一番いい別れ方だと思ってる。その方がお互い反省し合えるしね♡「コリが私からの最後の置き土産じゃ~!」って気持ちで冷静に話し合って、さよならbye byeすることが多いなぁ~。

ロンモチでちゃんと弱い一面だってあるのよ!?でも悲しくても、涙は見せずに、お風呂の中でひっそり泣くことが粋だと思ってる節があるの…!(笑)アン・ルイスさんの名曲「六本木心中」に「女ですもの、泣きはしない」っていうDAISUKI!な歌詞があるんだけど、コレが私の座右の銘でもあるから…♡

まい:強がってても、家帰ってから泣いてたり、シャワーで涙を流したりしてるんですけどね☆ トレンディードラマのヒロインのような気持ちで。「男はアイツだけじゃない」はそんな「その場でぴえんできない」女の子たちへの応援歌なんです。チミが、背中でぴえんしているの、私はわかってるからな!一緒にガンバルンバしような!っていう。

かおり:そうそう、どんなに強いナオンでも、泣いてない人なんかいない!人間だもの(笑)人に涙を見せるかどうかが違うだけ!
だから、いい意味で「強い」って言われるのはマンモスうれPけど、「かおりは強いからいいよねぇ~」「強いから悩みとかないっしょ?」とか皮肉っぽく言われると腹勃つぅ~!「君は一体、私のナニを知ってるというのダ!?」って(笑)逆にしんどい時、弱い部分も汲み取ってわかってくれる人には、心から“P.S.I LOVE YOU”って思うわ…♡

そうチンキングすると「呪いの言葉」は、言う側のトーンや受け手側の感覚によって違ってきそうだよね。「まいちゃんは、強いから大丈夫だよね」も、リスペクトを込めた褒め言葉のつもりで言ってる人もきっといるはず!

まい:100%So!かもね!だからこそ、乗り越えるも何もなくって、自分のなかで折り合いをつけていくしかないのかもしれないね。

ああ、一度でいいから朝礼でぶっ倒れて心配されたい人生だったな!朝礼で気分が悪くなる子に罪はないんだけどサ!(笑)ああいうのも、倒れたら迷惑だってギリギリガールズになるまで我慢しちゃう…ま、元々、元気びんびん物語すぎて倒れられないだけなんだけどネ♡

かおり:うふふ、私の前では倒れても構わないゼ、まい…☆って、腕力にはまったく自信ないけど…!!(笑)
今回の淫タビューで、ベッド・インはふたりとも、甘えたり弱音を吐くのが苦手な所が似てるってコトがよ~くわかったわ!ウチらも時には、お互いの弱い部分を見せ合うことが大事MANなのかもしれないわネ…♡

ミニアルバム「ROCK」発射オーライ

踊れる〝ボディコン・ロック〟をコンセプトに掲げてきたベッド・インが、 より激しく、よりセクシーに、ロック要素を色濃く抽出したミニアルバムを完成させた! 作曲家の渡辺和紀氏、渡辺未来氏とふたりが共同制作して作りあげたベッド・イン史上最もハードなナンバー「We Are BEDIN“」や、 おギグでも大切に演奏してきた「SHOW ME POWER」をマンをジして音源化! ベッド・インの新たなるステージを予感させるオリジナル全5曲。

詳しくはこちら