涙が出るほど大好きな彼女からもらった、可愛くなりたいという思い
私には好きな女性アイドルがいる。48グループの1人の女の子だ。彼女に会うために、いろんな土地に足を運んだ。彼女が参加するイベントには積極的になった。なかなか握手をする機会がなかったのだが、大学二年生の時に初めて握手した。あの時のことを、鮮明に覚えている。
グループも好きだが、〝推し〟という存在は、好きなアイドルの彼女しかいない。いわゆる単推しというものだ。握手会の日、自分の申し込んだ時間、まっすぐ彼女のレーンに向かい、ドキドキしながら自分の順番を待った。彼女の声が近くなるにつれて、ドキドキも増した。初めて握手をして、話をして、握手が終わったそのとき、
可愛さに涙した。
なんでこんなに可愛いのかと。
可愛さを前に言葉も出なかった、
あんなに何を話そうか考えていたのに。
本当に可愛いと思う人に出会った。
握手後の私は決めたのだ。
私も可愛くなりたい、と
自分を変えたくて挑戦した毎日。初めて可愛いと言われ世界が変わった
メイクや服装に疎かった私は、SNSで可愛い女の子をフォローしたり、YouTubeでメイク動画を見て勉強したり、いつもは着ない服装にも手を出してみたり。髪にも気を使うようになり、今までは放ったらかしだった髪をメンテナンスしてもらうようになった。
とにかく可愛くなりたい、今の自分を変えたいと思っていろんなことに挑戦した。
私は、大学生活の中で、人から可愛いと言われることは無かった。大学の時だけではない、人生の中で可愛いと言われるようなことは無かった。
しかしアイドルに出会い、メイクや服装を勉強し始めて、変わった。初めて、人に可愛いと、言われた。まさか自分が可愛いだなんて、そんなの嘘だと最初は思った。恥ずかしいような、照れくさいような、でもなんだか嬉しかった。
それからも、可愛いって思ってもらう、可愛いって言ってもらうために努力した。
どんどん自分自身に興味がわき、自惚れではあるけれど、少しは可愛いのではないかとも思えてきた。
見える世界が変わった。
嬉しかった。
彼女がくれた一番嬉しい言葉。自分を変えるきっかけをありがとう
先日、オンラインお話会というものに参加した。久しぶりに、好きなアイドルと顔を見て話ができると思うと、朝からドキドキしながらメイクをして、アイドルのサイリウムカラーの服を着た。何度も鏡で自分のメイクも髪型も確認して、映り方も確認した。画面にあの子が映り、開口一番に
わたしを見たあの子は、
「え!さらに可愛くなってる!」と。
恥ずかしくて、照れくさくて、
あなたに可愛いと思ってもらいたいから、という言葉が上手く口から出てこなかった。
お話会後、涙が出た。
私は、可愛くなりたかったと同時に、少しでもあの子の可愛いファンになりたかった。
1番言って欲しかった言葉をくれた。
何度も何度も頭の中で、心の中で、繰り返した。
「さらに可愛くなってる!」
彼女は、ちゃんと私を見てくれた。
アイドルに出会い、私は変わった。
彼女には、まだ伝えてはいない。伝えたことは無い。あなたに可愛いと思われたいから、可愛くなろうと努力したんだよ、と。
まだまだ自分に満足はしていない。もっと、可愛くなりたいと思う。
ちょっとでもあの子に可愛いと思ってもらいたいから、可愛くなろうと努力する気持ちが
私の褒めてもらいたい自分の可愛いところ、です。
いつかあの子に伝えたい。
アイドルになってくれて、ありがとう。
私に、可愛いを教えてくれてありがとう。
これからも、応援させてください。