自分に対するコンプレックスは尽きない。「今の自分自身のそのままが大好き!愛してる!」って100%の気持ちで言えたことはないと思う。

それは、私が太っているからだ。

物心ついたときから、私は太っていて「普通の体型」になりたかった

思い返せば、物心ついたときから太っていた。自分でもそう思っていたし、他人から見てもそうだった。細い子を見て、羨ましいとももはや思わない。

私は、“普通”の体型になりたかった。学校の制服は、プラスサイズでなかなか売っていなくて母に迷惑をかけたし、身体測定のときは自分の体重が誰かに見られるんじゃないか、ばれるんじゃないかと本当に恐れていた。

一度だけ、すごく痩せたことがあった。きっかけは、中学校の生徒会に出馬する友達の応援演説ビデオに映るからだった。「全校生徒に自分の太ったこの丸い顔を見られてしまう」そう考えただけで、本当にという言葉では言い表せないくらい、本当に死にそうだった。

友達を応援をするためにビデオに映るはずだったのに、私の頭の中は自分の体型をどうにか隠せないかということでいっぱいだった。

結果的にいうと、すごく痩せた私の体は2年もすれば元に戻った。ただ私の考える普通の生活をするだけですぐに戻った。そう、戻ったのだ。私の体型は、太ったわけではなく戻った。なぜなら私は、ずっと太っていたから。

私は、太っていることを「いいわけにしている自分」が嫌いなのかも

そんな私は、上京して大学に入学した。一人暮らしは楽しい。良い親友もできた。大学の授業もハードだけど充実している。

それなのに私は、なんでこんなに自分に自信がないのだろう。それは、私が太っているからだ。いや違う。それは、私が太っていることをいいわけにして、何かを諦めているからだ。

私は、自分が太っていることをいいわけに行動をすることを恐れている。自分自身の大切な体をいいわけにしている。私は、たぶん太っている自分ではなく、太っていることをいいわけにしている自分のことを100%の気持ちで「愛してる」って言えないのだ。

でも、太っていることって悪いことだろうか。確かに手はムチムチを通り越してぼよぼよだし、くびれも見当たらない。だけど、私はこんな自分の体が好きだ。100%の気持ちでは言えないけど。

今日から私は、体型をいいわけに諦めることをやめる!

私は誰かの目線を恐れている。私のことを「太っている」って思う誰かの目線を。太っているって誰が決めるんだろう。私が憧れる“普通”って何だろう。そう考えながら、たぶん私は今日もダイエットの方法を検索すると思う。自分の身長の理想体重なんかも調べてしまうと思う。

だけど、今日から私は、自分の体型をいいわけに何かを諦めることをやめたい。自分が今まで生きてきた人生を共にし、そしてこれからも共にしていく自分の体をいいわけにするこの考え方を変えたい。