私は一人でいることが好きですが、誰かに一人でいるところを見られるのが嫌です。
えっと、結局一人が好きなの?どっちなの?と思いますよね。

一人でいることは好きです。休日になったらカフェとか本屋とかけっこう一人で行って楽しんでいます。でも、誰かに「あいつ一人でいる」って思われているだろうなって思うのが嫌なんです。訳の分からないこと言っていますね。すみません。

つまり、一人でいることが別におかしくない場所(例えばカフェとか本屋)に一人いることは全く問題ないのですが、誰かと一緒にいることが当たり前の場所に一人でいるのは耐えられません。個人的にはファミレスくらいでもめちゃくちゃ嫌です。だって、ファミリーレストランって日本語にすると家族飲食店ですよ。あれって、家族で来ることを想定している場所じゃないですか。

なので、「私、一人でも生きていけます」と言えるようなカッコイイオンナにものすごく憧れます。だって私は、人の目に映る自分の姿を気にしてうじうじしているドウシヨウモナイオンナです。だいたい家に帰ると一人大反省会をするくらいドウシヨウモナイのですから。

中学生時代に芽生えた「一人でいること=悪いこと」という方程式

さて、私が人の目を気にして生きるようになったのは中学生の頃です。小学生までの私はあまり気にしていなかったように思えます。休み時間なったらしょっちゅう一人で図書室に行くくらい一人でいることになんとも思っていませんでした。

しかし、中学へ進学するとともにみんなが突然大人になり、クラス内で瞬時に女子の仲良しグループが出来上がることに驚きました。私のいたグループは比較的おだやかな(といっても多少のトラブルはある)グループでしたが、いわゆるスクールカースト上位の女子グループは昨日までみんなで仲良くしていたかと思えば、突然今日になってグループ内の一人の女の子を仲間外れにし、その女の子は昨日までスクールカースト上位にいたはずなのにたった一日で下位へと転落してしまうのです。

その光景を目の当たりにしていた当時の私にとって、彼女たちのおこす行動は理解不能でしたが、ただ一つ『一人でいること=悪いこと』という方程式だけは強く認識しました。

これは他人事じゃない、自分が仲間外れになったらどうなるんだろう、という得体のしれない恐怖が常に私にからみついてとれず、誰にも嫌われたくない、グループから仲間外れにされたくないと必死にもがいた結果、必要以上に人の目を気にするようになりました。

誰にも嫌われたくないといったいびつな自己愛が自分自身を生きづらくしている

人の目を気にする私は、大量の人の目にさらされることが苦手です。たくさんの目に囲まれると勝手に気を使わなくてはいけないと考え始め、ひたすら自分を押し込んで、笑顔を張り付けて、話し相手が何を言ったら喜んでくれるかを考えて、結果的に気力が一気に持っていかれます。だから一人でいたいと思うのですが、一人でいるところを見られるのを恐れている自分がいますので、誰もいない空間でひっそりと一人の時間を過ごしているのです。

思うに、私は他人の目におびえているのだと思います。誰かと一緒にいる自分に安心して、その安心できる場所を失わないために何が何でもしがみつこうとしています。その根幹にある、誰にも嫌われたくないといったいびつな自己愛が自分自身を生きづらくしているのは間違いありません。

それでも自分の考え方を変えることは難しい

ここまで原因が分かっているなら人の目を気にせず生きていいけばいいじゃないか、とお思いでしょう。それができればどんなに楽なことでしょうか!人の目を気にしないことは一番だと知りつつも、今さらこびりついたこの考え方を変えることはできないとあきらめている自分がいるのです。

ああ、明日になったら職場の上司が向井理になっていないかな。こんなありえない妄想をしながらどうにか気を保っているドウシヨウモナイオンナなのです。