「ジェンダーレス女子」ファッションはなぜ普及しないの?

私は最近ふと疑問に思うことがありました。ジェンダーレス男子は言葉としても普及し、可愛いとSNSやテレビで話題になりファッションとしても成立しているのに、なぜジェンダーレス女子という言葉は普及しないのでしょうか。別にジェンダーレス女子を話題に取り上げてほしいとは思っていません。普通に当然のファッションの一つとして世の中に浸透してほしい当たり前になって欲しいと思っているだけです。

なぜその様なことを感じているかというと、私自身が男性のような髪型をしているからです。そうすると、服装も自然とその髪型に合う男性的な服装をするようになっています。私は格好が男性の様ですが、恋愛感情は男性に対して抱きますし、1年程前はロングヘアで女性っぽい格好をしていました。そもそも男性的な格好、女性的な格好とは何かとも疑問に思います。

男性っぽい見た目をしているだけでびっくりされてしまう。

なぜ私がその様な格好をしているかというと、今大学でKPOPのカバーダンスサークルに所属しているのですが、男性グループのカバーをするのが好きで、ウィッグを被るくらいならアイドル本人と同じような髪型にした方が踊るのに楽だと思って切りました。私の友人はKPOPに理解のある子ばかりで、同じように女性でも男性のような髪型にしている子も多いので気にならないのですが、街を歩いているとすれ違う人皆に見られているように感じます。勘違いではなく、どう見ても皆首をこちらに向けていることが分かるのです。
最近はベリーショートにしている女性もいると思うので普通かと思うのですが、毎回こちらを見られるとやはり不快に感じます。

また、とても困るのがお手洗いです。見た目だけでは女性と判断できないからでしょうか、女性用のお手洗いに入ると他の女性にとてもびっくりされます。少し避けられることさえあります。正直、毎回この様なことがあると不快というよりも疲れるという感情の方が強いです。女性用のお手洗いに平然と入る男性なんて今時いません。その都度リアクションを取られることがとてもストレスに感じます。比較的、日本はジェンダーについてストレスを感じやすい国であると感じます。

ファッションは自由。それが当たり前となることを願って。

では、なぜ見た目でその様なリアクションを取られるのか。おそらく見た目が男性のような格好をした女性に見慣れていないからでしょう。見慣れていないだけで世の中にその様な女性が存在しないわけではありません。私は時と場合に合わせて服装を変えることは意識しています。その意識があればどんなファッションをどんな時にするかは本当に人それぞれです。相手の気持ちを考える想像力があれば、人が傷つくあからさまな反応は取らないと思うのですが、それでも無意識に視線を向けてしまうのでしょう。
ジェンダーレス女子を話題に取り上げてほしいとは思わないと言いましたが、この状況を少しでも緩和していくとすれば、やはりテレビやSNSを利用することが一番効果的だと感じます。私が所属しているサークルがテレビで実際に紹介されたことはありますが、女性が男性の格好をしてダンスをカバーしているという所の特徴は発信されていなかったように思います。
男性の様な格好をしている女性を「ジェンダーレス女子」とネーミングし取り上げてもらうことで、まず世の中の人に視覚的に慣れてもらいたい。そこから、思考的つまり、その様なファッションをしたいと思っている人の考え方にも慣れてもらいたい、そしてジェンダーレス女子が世の中の当たり前になって欲しいと感じています。その様な世の中にすぐになるとは思いませんが、私は自分の好きな格好をすることを貫きたいと思っています。