ふとしたタイミングで、突如と湧いてでてくる芸能人の薬物逮捕に不倫スキャンダル。翌日は、そのニュースがさまざまなメディアで取り上げられ、下手したら1週間はその話題でつきっきりな日本。
もう、なんかうんざり。
メディアが伝えるべきことって、もっと大事なことがあるんじゃない?
薬物使用も不倫も、そりゃよくないことだ。でも、殺人とかとはまた違って、他人に迷惑をかけなければいいんじゃないかなって正直思ってしまう。だからあんなにメディアが騒ぐ理由が、全然分からない。
だって日本では、薬物を使用していたら法律で裁かれるし、不倫も不貞行為にあたるので民法で違法にあたる行為とみなされる。どうせ法が裁いてくれるのに、それをああだこうだとメディアが報道する必要はあるのだろうか…。
薬物が違法じゃない国は、世界にたくさんあるし、不倫は人を傷つけていないという大前提があれば、恋愛の形や結婚の形が増えている今の世の中で、そんなに騒ぐことなのだろうか。それに不倫をしている一般人は、きっとたくさんいる。自分のことを棚にあげて、芸能人のことを非難している人もたくさんいるだろう。
日本のメディアは、芸能人のプライベートに固執しすぎている気がしてしょうがない。もし、薬物逮捕や不倫スキャンダルに関して、メディアがするべきことがあるとすれば、薬物依存者に寄り添うために私たちが何ができるかを伝えたり、不倫をされた人が受けられるメンタルケアを提案したりすることなのではないのだろうか。そういった肝心なことを教えてくれるメディアは、少ないように感じる。
本当は芸能人の薬物逮捕や不倫スキャンダルより、優先されるべき大事なニュースがあるんじゃないっけ? メディアが伝えるべきことは、他にももっとあるんじゃないっけ? というのが私のメディアへのもやもや。
時代は変わっている。「メディア」の在り方も変わるべき!
女性活躍推進の進捗具合や入国者収容所の実態など、私が知りたいのはもっと違うこと。でも、テレビではほんの一瞬しか報道されなかったりする。偏ったニュース報道には、もううんざりだ。
更には、隠したいことがあるから、カモフラージュ的な感じで芸能人の麻薬や不倫ニュースが使われているなんて話もよく聞く。これが本当だったら、めちゃくちゃ悲しい。政治やお金が絡んで、本当は報道されるべきニュースが忖度によって取り上げられず、代わりに人を傷つけ、メンタルを追い込むようなニュースが優先されるなんてことは、あっていいのだろうか。
そんなことは綺麗事で、もう何十年もそれが当たり前になっているのだから、今更変えることなんて難しいと大企業の新聞社やテレビ会社のお偉いさんは言うかもしれない。私も大手日系企業に就職し、伝統化してことを変えるのがいかに難しいかを日々目の当たりにしている。でも、時代は変わっていて、伝統を理由にすることが許されなくなってきている。時代に取り残されないためには、悪しき慣習は撤廃されるべきだ。
誰かを叩き潰すためではなくて、誰かを「助ける」ための報道を
今は、自分たちで自ら気になるニュースをオンラインで確認し、取捨選択できるようになった。私を含め、テレビが家にないという人も多いことだろう。それでも、ニュースを確認して日本や世界で、今何が起こっているのかを知ることは社会人として必要だ。だからこそ、必要な情報や誰かのためになる情報が手に入るように、メディアに変わって欲しいなと思う。
誰かを叩き潰すための報道ではなくて、誰かを助けるための報道。誰かを社会から突き放すための報道ではなくて、社会を変えるために人を巻き込むための報道。
視聴率狙いやPV数狙いの誰も救われない、誰かをバッシングするニュースではなく、本当に必要な人たちに必要な情報を届けるメディアばっかりであってほしい。