まず、あなたの周りにいる異星人の整理と対策に尽力します
この国を変えたい。
そう強く願う私が立候補した理由はただひとつ。
私が、全て悪いのです。あなたが原因の9割を占めたところで、1割あるならすべて私の責任だ。その「新・責任論」なるものを、広く国民の皆さんに知らしめたいのであります。
とはいってもいきなりご賛同を求めるなんぞ、滅相もございません。
そこでまず、あなたの周りにいる異星人の整理と対策に尽力することで信頼を勝ち得たい。
ちっちゃい器のまま管理する立場に流れ着いたダカラソウジャナクッテ星人。
とある会社での報告例では、お上には媚びへつらい、下々には虚勢でごまかしているとのこと。お客様への誠実さよりも利己を優先し、本質と向き合う実力も気力もない。
下とみなした人間が的確に指摘しようものなら「だからそうじゃなくって、なんでわかんないんだよ」と文脈は伏せながらも声を張り上げ、まったく出来の悪いやつで困りますよとの周囲への演出は怠らない。
本当は筋金入りの一貫性のなさに自覚があり、自らの矛盾を他人に転嫁することでなんとか足元を保っているようなのです。
また別の場所では、ココダケノハナシナンダケド星人も確認されております。
承認欲求は人一倍強いのに、求められていることに応える努力はしないという特徴がある。頑張る気概はないけど他人を蹴落としたい。その気持ちが原動力で、自分に不都合な人間を一生懸命こき下ろし、いたずらに煽動する。決まって神妙な面持ちで、「ここだけの話なんだけど、実はさ」と口を開くのです。
ただターゲットに気付かせ不快を与えたいという卑しい精神は立派にもち合わせており、二人きりの給湯室やLINEでイヤミを軽くぶつけてくる始末。
違う星の方々を理解するのは難しい。異星人の即席撃退法はこれ
以上の目撃情報に挙げられる違う星の方々を理解するのは難しい。かといって頑張ってるのよ私なりに、不条理な世の中だと受け流すこともできない。だからこそ、異星人の即席撃退法をご提案いたしましょう。
謝るのです、あなたから。
自分の非を認めることが、エベレストに登頂するくらい困難に思えることがある。
何をやってもカラ回り。他の子と比べて、自分を疑うことしかできない。
どんどん自信を失くし、狭まる視界は泣きぬれて、もうやめたいと暴れてみたり。
そんな連鎖を断ち切るためには、自分のために謝るのです。
もう共感も受容もしなくていい、もうあなたは戦わなくていい
「ごめんなさい」というただの6つの発音は、あなたを貶めたりなんてしない。
共感も受容もしなくていい、もうあなたは戦わなくていい。
理不尽から逃げないあなたの忍耐力は、必ず周りの世界を変えるでしょう。
そうやって手にした景色は、世界一の山頂と同じくらい崇高で穏やかなものであるかもしれない。
私は謝ります。
相手がどんな星の方でも過ちを認め、取り返すために誠意を尽くしてみせましょう。
とんでもございません。大変申し訳ございません。スベテワタシガワルイノデス。
そうこの私こそ宇宙人、タイヘンモウシワケゴザイマ星からやって参りました。
側からみていてもたってもいられず、為政者になることを決めたのです。異星者ではなくこの地球の一員として。
潔いこの私に、清き一票を。