特集:2021私の宣言

「いい奥さん」の殻を破り、男性の前を歩き、意見を言うようになると…

2021私の宣言

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奥さんでもお母さんでもないのに「いい奥さん」「いいお母さん」になりそうと言われる

幼稚園の先生に“いいお姉さんになるね”と言われてから20年以上経った今でも“いい奥さん、いいお母さんになる”と言われ続ける私は、誰かの奥さんでもなくお母さんでもない。

性格は優しいかもしれない、でも優しいと言われている人がみんな言われているわけではなさそうだ。一番自分を見てきている私からするとごく当たり前のことをしているだけで、特別なことは何もしていない。むしろ結婚して、母になっている同年代の友人たちの方が、きちんとしたお母さんという肩書きがあり、いいお母さんなはずなのだ。

2021年、私はそんな周りのイメージの私ではなく、自分らしい私になっていく。

「いい奥さん、お母さん」褒め言葉のはずが、呪いになった

いい奥さん、お母さんとしての像が自分だけ想像できないまま、褒め言葉として言われ慣れたこの言葉たちは、次第に嬉しさから呪いのようになった。

学校の調理実習があれば、同じ班に私がいるなら安心、と小中高もれなく言われてきている。しかし、小さな頃から料理をしてきたわけでもないし、そもそも包丁は怖い。だから技術ではなく、こうした方がいいんじゃない?と知識でカバーしてきた。

誰かと歩くときも半歩後ろを歩き、大きな声を出さず、穏やかに笑うことこそがみんなのイメージする私であり、控えめな女性らしさの表れだと思い込んできた。

新卒で入った和食店も、着物を着ている姿が想像できたから。みんなからも“似合う”と絶賛され、選んでよかったと思えた。仕事をしているときも、職場の50代のベテランに「あなたはいい奥さんになるよ」と言われた時はさすがにこれは本物だと思っていた…。

そんな今までの心地よさに違和感を覚え始めたのは、社会をより広く見るようになり、女性が前に出て発言をしていることや女性が起業している姿を見て、かっこいいと思い始めてきた。

もっと知識をつけたくて、さまざまなコミュニティに入ったり、いろいろな人にも会った。

私が憧れる人たちはみんな、自分の知識を惜しげもなく人に伝えている。目の前にいる人がさらによくなるように。この光景は私がいままで呪文のように言われていたいい奥さん、お母さんという誰かが作り上げてきた想像上の私よりももっと魅力的で、そんな女性こそ私がなりたい理想像だった。

本当はなりたい姿があった。自分の意見をしっかり言うようになった

なりたい姿が見えてから、自分の言動の動きが次第に変わってきている。本来、心の中ではもっとこうだったらいいのにな、と思う気持ちがとてもあった私は、今までだったら穏便に済ませていたはず。だけど自分自身の意見をしっかり言うようになった。

男性と歩いていても、いつのまにか前を歩いている自分自身にも出会えた。なんにも知らないふりをして、任せていた自分が、こうしたほうがいいよ!なんて提案をして対等にふるまっている。私らしさのイメージより、このほうがいいと自信をもって言える出来事を、言わずに後悔しないようになれた。

2020年、人間力が試されるような1年を過ごし、いやでも考え事をする事が増えた。
さらにこうだったらいいのにをたくさん考えていくなかで、自分自身でやりとげたいと思えることに出会えた。

そのときにふと、いままで穏やかに女性らしく生きてきた私に出来るのだろうか?とよぎってしまった。今まで、私を褒めてくれた人たちは、変化に驚いてしまうだろうか。

それでも、今年変化し始めてから出会った人たちが私のことをたくさん褒めてくれた。その嬉しさが間違いなく原動力になっている。もちろん昔褒めてもらえた部分も大事にしているからこそ、より自分らしさが表現できたようで、嬉しさが倍増した。

いい奥さん、いいお母さんはただの言葉でしかない、決まったイメージはないはずなのだ。自分が自分らしくいて、私のことを褒めてくれた人と、いつかパートナーになったときに、1人にだけ言ってもらいたい。きっと私はその瞬間が一番嬉しいと思えるはずだ。

やりたいことに出会えた今、ゆっくり歩いている暇はない、私は周りが思ういいイメージの殻を破って、ひたむきに夢に向かって走っていきたい。

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