私は、笑いが絶えない空間を愛しています。
面白くて憧れ、かっこよくて眩しい、人生の一部になってしまう、私達の青春です。

芸人さんとお客さんの一対一。ステキなコミュニケーションです

私はお父さんの影響で、小さな時からお笑い番組を見て育ちました。高校生になってからは、1人でどこかに行くことが可能になり、お笑い芸人のライブを見に行くようになりました。コロナ禍で数ヶ月、行かずじまいではありますが、最後に行ったライブから初めて行ったライブまで、楽しかった感覚が確実にあります。

そこには、仕事終わりのサラリーマン、同い年ほどの学生、舞台に向けてカメラを持つ女性、幅広い層のお客さんがその場所に集い、夜のひとときを共に過ごします。ライブが終わったら満たされた顔をして、また他人に戻り、散り散りに帰っていきます。そしてその空間は、この後、誰にも共有されることなく思い出にのみになりかわります。あの時あの場所で、そこにいた人達でしか味わえないものがあるのです。その特別感といったら、何にも代えることができないです。

そんな唯一無二のライブは、芸人さんとお客さんの一対一で、成り立っています。お客さん一人一人が目の前の芸人さんに集中して会話を聞き、笑う。ステキなコミュニケーションが成立しています。周りのお客さんを気にしたり、釣られ笑いをすることは必要ない。お金が発生している分、芸人さん側も全力でぶつかってきて、しっかり笑わせてきます。全力で受け止める他ありません。

家に着いてからも、あの尊い空間と感覚を思い出して、余韻に浸ります

日頃の生活にはない世界を、ひしひしと肌で感じられます。いろんな感情が入り混じった空間は、ヒリヒリしてエネルギーがあり、いい緊張感があります。私はその状況が楽しくてたまらないと思うのです。
そんな空間を、何人もの大人で作り上げているのだと思うと、ライブ後に1人で歩く帰り道が楽しくなります。家に着いて日常に戻った後も、あの尊い空間と感覚を思い出して、楽しかった事を再確認します。

彼女と別れてから友達に連れて行かれた劇場
生きる意味を見出せなくなった時に立ち寄った小さなライブ
テレビで見ていた憧れと少し不安な夢を確信に変えたライブ
お母さんが息子を手を引いてお昼の劇場へ
イジメに勝とうとする少年が、走ってノートを買いに行きました。
人には人の物語が続いていきます。

感謝しかありません。相思相愛になりたいので、頑張れます

予想より大きな括りで愛してしまい戸惑う未成年「私」。
初めて行ったライブから雷を落とされて、なお憧れ続けているものですから、将来はライブ制作の仕事に就きます。
最初は小さな空間しか作れないかも知れないけど、「君」とは相思相愛になりたいので、頑張れます、エネルギーをくれる君に感謝しかありません。
誰でも愛せる、満たしてくれる、許される。惚気てしまって申し訳ありません。