新型コロナウイルスが確認されてから、気がつけば一年が過ぎた。
いや、私には過ぎたというよりも過ぎ去ったという表現の方が近い。

外食の回数は片手に収まり、対面で会えた友達も数えられるほどである。
生活のほとんどが大きく変わった一年で、いろんなことを我慢した。
なんて書き出したらきりがないけど、本当に悪いことしかなかった?と自分に問いかける。

2021年、私は大学3年生になる。
20歳になったが、宣言という言葉は難しい。
理由は明白で、実行できるか不安だから。
これを書くにも「私の目標は……」で始めようとしてしまった。
だから今回はこの場を借りて宣言する。

「2021年、私はポジティブ人間になる!」

コロナ禍で気づいた、自分はネガティブだということ

ないものを数えるなんてもったいない。
我慢したことはつらつらと書けるのに、良かったことはすんなり思い浮かばない。
自分を他人と比べたりして、粗探しのようなことをする。
コロナであれができない、行けない、遊べないなんて悲観的になって気がついたのは、自分が思っている以上にネガティブだってことだった。

例年よりも読書できたし、料理もうまくなった。
睡眠時間は今までにないくらい長くとれて、細胞は喜んでるにちがいない。
こういう風に考えられる私はどこに?

2021年はそんな私になりたくて、ポジティブ人間を目指す。
ああ、目指すんじゃない、なるんだ。

極端かもしれないけれど、なるからには某お笑い芸人の思考回路までいきたい。
人生に起きる全ての事象を「いや○○すればいい」の一言で考えられたら、幸せだ。

当たり前の日常に感謝する気持ちを大切に

さて、宣言をしたわけだが、私は2021年大切にしたい2つのことも書いておくことにする。

ひとつは「当たり前に感謝すること」。
コロナ禍に入って夕飯を作るようになってから母のありがたさに気がついた。
気分がのらなくても少し体調が悪くても、家族のために夕食の準備をする。

食事以外にも多くのサポートをしてくれているのに、自分のことで手いっぱいで何も気がつけなかった大学1年の自分を叱りたい。
日常の小さな当たり前が積み重なって自分が成り立っていることを感じた2020年。
だからこそ感謝をしていきたい。

自分の強み、武器を探すような一年にしたい

もうひとつは「自分を見失わないこと」。
大学3年生になると必然的に就活が近づく。
私は他人と比べてしまうことが多くて、最終的に流されてしまうこともある。
でも、就活でそんなことをしていたら自分が何をしたいのかさえわからなくなってしまう。

自分の真のアピールポイントは自分にしかわからないし、自分の弱さを受け入れることも時には必要だと思う。
自分の強み、武器を探すような一年にしたい。

この2つを大切にすることは、ポジティブ人間になることにつながると思っている。

誰もが何かにストレスを感じ、我慢している日々に、小さな幸せを見つけられたらと思う。
ないものよりもあるものを数えられるような一年に私はしたい。

そして今は、「2020年は我慢の一年だったよね」そんな風に笑いあえる日が来ることを願うばかりである。