これは、ものごころついた頃からずっと悩んできたことなのだが、私は人とのコミュニケーションが大の苦手だ。
とくに、何度か顔を合わせた知り合い程度の人に対しては妙に緊張してしまって、どんな顔で接すればいいのか分からなくなる。

話しかけられれば思考に霧がかかったようになり、引きつった顔で
「そうですね」「はい」と答えて、話がそこで終わってしまう。
そして、話しかけても返事しかしないつまらない人だと思われ、次からはあまり話かけられなくなる。いわゆるコミュ障、というやつだろうか。

意気込んで職場の飲み会に参加したものの、気づけばひとりに

先日、私は職場の同期との飲み会に参加したのだが、予想していた通り孤立した。
自分が飲み会で毎回孤立することが分かっているのに、なぜ参加してしまったのだろうとあとで後悔したけれど、自分の中で、今回は頑張って話すぞ!という決意を持って参加したので褒めて欲しい。私だって本当はコミュニケーションが上手な人になりたかったんだ。

飲み会当日、最初は頑張って会話に入ろうと努力した。
誰かの話を聞いて大きめにうなずいたり、聞かれたら笑顔ではきはき答えるようにしていた。
なのに、しばらくして気づけばひとりになっていた。

隣に座っていた人も最初は私に話しかけてくれていたのに、別の人とばかり話している。
話の輪に入れない私は、ちょこちょこ飲み物を飲んだり、食べものを口に運ぶことに必死になっているふりをした。そしてお手洗いに行ったりして、ただ時間が過ぎるのを待つのだった。

帰宅後、自己嫌悪に陥るほど疲れる飲み会。孤立する理由も分かってる

本当は、孤立してしまう原因は分かっている。
私が人の話を聞くばかりで、自分から人に話しかけることができないからだ。
分かってはいるけれど、できないから困っている。

たくさんの人の前では緊張して、どんな話をすればいいのか思いつかないし、
タイミングもわからないのだ。考えているうちに他の人が話し出すし、
それに対してリアクションもとらなくてはいけないので、頭が真っ白になってしまう。

飲み会が終わって、帰る頃には精神的にへとへとになる。二次会にはもちろん参加しない。
家に到着して一息つくと、飲み会の雰囲気がフラッシュバックして自己嫌悪に陥る。
また孤立してしまった、変な人だと思われたかもしれない。
なんであの時自分から話せなかったんだ。と頭がグルグルしてしまう。

自分自身を大切にするために。私が決意した、飲み会のルール

今回、私はこれまでの経験を踏まえ、断れる飲み会は全て断ろうと決意した。
お金や時間、自分自身をも大切にするために。
もう行きたくもない飲み会に行ってコミュニケーション力を上げるための無駄な努力をするつもりはない。嫌なことからは逃げればいい。

だけど社会人なら、断れない飲み会もあるのが悲しい現実。
その場合は腹を括って参加するしかない。
かなり辛いのだけれど。

そんな時はせめて、用意してもらった料理だけでも美味しく食べて帰ることを意識して、飲み会に臨もうと思う。
時間とお金と精神をすり減らして参加しているんだから、なにか少しでも得られるものは得て帰りたい。

うまく話さなければとか、楽しそうなリアクションをしないといけないとか

どうしても考えてしまうのだけれど、それだと私が疲れてしまう。
だから、やむをえず飲み会に参加する場合は、料理を美味しく食べることを考えて、あとはなるべく難しいことを考えないようにしてみようと思う。

そして家に帰ったら、自分をたくさん癒してあげよう。帰り道で好きなお菓子を買って、ゆっくりお風呂に入って、暖かい布団で眠ろう。そうすればきっと、翌朝には疲れきった心も晴れていることだろうから。