フワちゃんの勢いが止まらない。芸人でもモデルさんでも、今年は性別問わず、ハッピーオーラを醸し出す人がブレイクした気がする。また、例え自虐的な性格をキャラとしてプッシュしている有名人であっても、様々な媒体を通して自己肯定感を高める方法や処世術を発信してくれていた様に思う。

その裏には、春先からの世間のニーズに加え、以前からメディアに溢れていたトゲトゲしい情報や鋭すぎるキャラクターに、多くの人がうんざりしていたという前提も影響しているだろう。サバサバ系の皮を被ったズケズケ系、ネチネチ系は、遅かれ早かれ淘汰される運命にあったのかもしれない。有名人とも指先1つで簡単に繋がれるこの現代。偽りの笑顔や薄っぺらい人生観は、ファンに見透かされてしまう様になった。自由に生きている様に見えて実は芯がある有名人の方々というのは、市井の人々の思いが結実して形作られたニュースターの姿なのかも。

それこそフワちゃんがそうだ。彼女を見ていると、割りと早い段階で「さてはこの子、クレバーなのでは?」と多くの人が気付くんだけど、それでも尚「うんこ~!」とか言われて笑っちゃうんだから。フワちゃんは、蛍光色をしたネオ天使だ。2020年、みんなにハッピーを分けてくれてありがとう。

画面の向こうのフワちゃん。私の身の周りにもいる天使

しかし、画面の向こうの世界と違って、現実の私の周りでは、beforeコロナの世界であっても、元々ハッピーオーラを醸し出す人がやっぱりみんなに愛され、愛を振り撒いていた様に思う。それは振り返って考えてみると、幼少期の頃からそうだった。

私には幼稚園から中学校卒業まで側にいた友人と、小学校から高校卒業まで側にいた友人がいる。そしてその彼女達は今でも、みんなを笑顔にする天使のような存在なのである。私は20年近く2人をずっと側で見てきて、多くの影響を受けたしパワーをもらってきた。

先日、その天使2人に挟まれてお茶をする機会があった(しかもその場には可愛い赤ちゃんもいた)……なんだこの部屋の圧倒的清らかさは…ここは天界か??

その光に包まれた空間の中で、私の心は天使に挟まれてオセロの如く真っ白に染まり、美しく浄化されたのでした。と言えたらそれはそれでよかったのだけれど。私の心にはどうしようもなく、頑固な汚れや染みがこびり付いているのであった。サバサバ系の皮を被ってズケズケ、ネチネチしているのは、まさしくこの私なのである。……ええねん、これが私やねん(開き直り)。

とはいえ私だって、周りの大切な人を幸せにする力は欲しい(強欲!)。そんな私は、ラテを啜ってナゲットを摘まみながら、ハッピーオーラを振り撒く友人達を数時間ガン見して、この2人の共通点を探ったのであった……自分が太陽にはなれないと分かりつつも、タダでは帰らないこの泥臭さ!よッ!雑草魂!!

「対等」「礼儀」「立ててくれる」・・・・・・そりゃこれだけ揃えば

私がその時に発見した、天使2人の共通点、セブンルールがこちらです。

1つ目、誰とでも『対等』に話す。ギャルにもぼっちにもいく。しかし、無理と思った人とは即座にしっかり距離を置く、もしくは即座に関係改善の一手を打つ。とにかくそのままにしない。

2日目、『礼儀』を重んじる、気遣いもする(というか、しすぎ)。礼儀を重んじない相手や気遣いのできない相手はあまり得意ではないが、上記の「そのままにしない」という信念があるので、そのことによって永遠にダメージを受けることはない。

3つ目、総じて対人関係において彼女達が優れている能力は、おそらく『観察眼』。他人をよく見ている。だから、礼儀を重んじつつ対等に話す距離感を掴むのが上手いのだと思う。

4つ目、私を『立ててくれる』。天使達を交互に見つつ会話していると、「私も天使なのか?」と錯覚してしまう程。私を立ててくれるということは、素で他の友人全員を立てているのだと思われる。等身大で接してくれる。

5つ目、『声がでかい』。「面白い」「最高」「好き」などというポジティブ発言を大きな声ですぐに言う。逆にネガティブな言葉を発する場合はあくまで主観の意見として、冷静に考えながら、ゆっくりと話す。

6日目、見た目に関しても、自分のスタイルがある。メイクやファッションが、いつも同じ空気を纏っていて『キャラ感』が強い。いつ出会っても、実家に帰ったかのような安心感がある。

7つ目、2人とも長年ダンスをしているので『自己表現』の手段を知っている。両者歌も好き。私自身はダンスはさっぱりだが、何かを表現する事は好きなので、その辺は相性というか引き寄せられる1つの要因になっているのかもしれない。

『対等』『礼儀』『観察眼』『立ててくれる』『声がでかい』『キャラ感』『自己表現』……たかだか数時間で発見したこの7つのキーワード、そりゃこれだけ揃えば天使にもなるだろう。

では、日陰で暮らす引き立て役、私に欠けているのは?……この7つ、どれもこれも中途半端なのだけれど、1番ダメダメなのはおそらく『対等』だと思う。こうしてコソコソ分析している時点で、そりゃアウトだわ……。

ハッピー満タンで帰ってごめん。お返ししたいから、年を重ねても

今の私は自己肯定感がそこそこあると思う。けれど、小中高の時にそうだったかと言われれば、「う~ん???」という感じ。

私が幼稚園~高校の頃に仲の良かった友人の顔を思い浮かべると、上記のような天使か、もしくは秀才系。学生時代の友人達と集まると、どうしても思い出話がちょこちょこ挟まる。過去を懐かしんでいると、私はどうしてもその頃の雑草魂がよみがえり、彼女達と『対等』に話すことはできない。

かといってもちろんそのお茶会がつまらないということは全くなく、私は天使達にめちゃめちゃにハッピーオーラを浴びさせて頂いて、充電満タンで帰るのだ。ただ、お返しできないというのが、申し訳ないだけで。

これは人間社会の摂理なのか?私は彼女達からハッピーオーラを浴びて、それを他の誰かに還元する、それが巡り巡って彼女達に帰る……もはや宇宙の法則なの?エントロピーなの……??(壮大)でも私も、彼女達にハッピーをお返ししたいのになぁ。できることならば、直接。

いっそのこと、みんなが過去のことを綺麗サッパリ忘れる程に、おばあちゃんになってボケるまで、2人とも私の側にいて欲しい。その頃には、ただお互いに『声が大きい』というだけで、ハッピーを分け合えるようになっているといいなぁ。温泉とか行こうね。

そんな訳で2人とも、末長くよろしく。