恋愛の出会い方のツールとして、もはや当たり前となりつつある「マッチングアプリ」。アプリから始まり逢瀬を重ねて、そのままゴールインなんて話もいまや珍しくない。

出会うハードルが低いぶん、背負っているリスクは大きいのだとしたら

しかしもちろん、そういった成功例がある一方でリスクもあるのが恋愛だ。マッチングした相手が既婚者だった、会ってみたら体目的だった、そもそもアプリに登録されていた写真が別人のものだった……などなど、失敗例を挙げていったらキリがない。職場や合コンから始まる恋愛よりも出会うまでのハードルが低いぶん、むしろ背負っているリスクは大きいのかもしれない。

そこで私が思いついたのが、マッチングして初めてのデートを合コンにしてしまうことだ。普通、アプリでマッチングした相手と実際に会うとなれば、マンツーマンが基本だろう。なのでもちろん、相手に「お互いに友人を呼んで飲みませんか?」と尋ねてきちんと了承を得る必要はある。アプリをやっていること自体を後ろめたく思って周りには隠している人もいるかもしれないが、結果相手と上手くいった暁に結婚ともなればいずれ公表しなくてはいけないのだし、既婚者やすでに恋人がいるが故に隠し通さなければならないような危険人物を排除することができる。

「その人の友人(周りにいる人)を見れば、その人の人柄や生活が見えてくる」なんて話もよく聞くし、もし会ってみてマッチングした相手が微妙だったとしてもその他の参加者へ目を向ければいい。一石二鳥ではないか。

実際に飲むことになった。聞くようなマイナスな出来事は起きなかった

そして実際に、あるアプリでマッチングをした男性とお互いの友人を連れて飲むことになった。相手はベンチャーの広告代理店の役員で、連れてきた友人たちは同業者や学生時代からの仲間など。こちらも参加してくれた友人は学生時代から付き合いのある子や職場の同僚、友人の友人……など同じような関係性の子たちばかりだったので、最初の自己紹介もスムーズだったように思う。

一つ良くなかった点をあげるならば、相手が直前になって5人対5人の飲み会を希望してきたのだが、大人数の合コンあるあるで4人チームと6人チームに分かれてしまい全く会話をせずに終わった人がいるくらいだろうか。

それでもマッチングアプリの失敗例でよく聞くようなマイナスな出来事は起きなかったので、やはり初回に大人数で会うことはリスクの軽減になると思う。
もしアプリでの出会いにリスクを感じて抵抗があるという人がいるのならば、ぜひ初回はコンパとして会うことをおすすめしたい。