誰かのために、何かを企画したり、プレゼントを用意したり、楽しいことを考えるのが結構好き。大学生の頃は3連休が始まる2日前くらいに急に日帰り旅行を思い立って、友達を招集して、いきなり深夜からフェリーに乗って函館に行ったりもした。
周りが「楽しそう!」と思って一緒に行動してくれるから、成り立っているわけだけど、社会人になると前ほどフットワークも軽くなくなり、たまに会うときにちょっとしたプレゼントを用意するくらいで大きいことはできなくなってしまった。だけど、そのプレゼントに「サプライズ」がつくと、途端に苦手になるわけで・・・。
サプライズを思いつくと、当日まで居ても立ってもいられない
とにかく面白いこと楽しいことを思いついた時の異常なワクワク感を自分の中だけに留めておくことが全くできない。「え、自分、こんなに楽しいこと思いついちゃって最高じゃない?天才なんじゃない?」と、勝手にひとりで調子に乗ってしまう。
これが何人かで行う誰かひとりへ向けたサプライズであれば、周りと秘密を共有して盛り上がることで何とか当日まで我慢できるのだけど、自分ひとりがサプライズすることを思いついてしまうと、もう駄目。サプライズ当日まで居ても立っても居られない。
友達へサプライズのメッセージカードを送ったときは、「毎日郵便受けの中を確認しない人だったら、届いても一生気付いてもらえないのでは」といらぬ心配をし、届きそうな日の夜から毎晩、「まだ年末調整に使う保険の書類届いてないんだけど、届いた?」としつこく聞いて怪しく思われたり。
彼氏宛のクリスマスプレゼントをインターネットで注文して郵送するときは「プレゼントが届いても、彼氏が家にいなくて不在票だけが届いたら、まったくサプライズにならない」と考え、可愛いポストカードを買ったから、そのうち送ると事前に前振りをしておいて、商品が発送されたタイミングで「ポストカードを送った、日時指定もできたから絶対に家にいて」と地味な嘘をついてみたり。
自分が思いついたワクワクを真っ直ぐ相手に届けたいのに、その間にある小さな壁がどうにも気になって気になって仕方がなくて、結局、サプライズ前にそのワクワクをちょっとずつ相手に提供してしまって、ちゃんとバレる。
小学生のころも、サンタクロースを秘密にできなかった
でも、思い返してみると、昔からそんな性分だった。小学校高学年になって、サンタクロースは父だという衝撃的な告白をされたのち、これからはプレゼントを自分で選べる!そして、4歳下の妹はサンタクロースを信じている!という、最高のサプライズができる状況下で私が黙っていられるわけもなく、ニヤニヤしすぎて母に注意されていた思い出がかすかにある。
大きくなってから、サンタクロースをいつまで信じていたか妹に聞いた時、「なんとなくわかってたよ、お姉ちゃん様子おかしいし」と言われたのは本当に驚いた。あの頃から私は全然変わっていない。
あわてんぼうのサンタクロースから譲り受けたのかも
そして、ここからは憶測だけども、この性分は父から譲り受けたものだと私はちょっと思っている。クリスマスの少し前からずっとワクワクしている幼い私たちのためのプレゼントは23日だったり、24日の朝だったりと、あわてんぼうのサンタクロースから届いていることが多かった。父に直接聞いたことはないけど、きっと居ても立っても居られなかったんじゃないだろうか。
今朝も早くから「お姉ちゃんの欲しがっていたチョコエッグ見つけた!3つ買ったよ!」と買ってすぐのタイミングで父から電話が来ていた。あと3日で実家に帰る。私は何を買って帰ろうか。