空っぽな私と向き合って。自分の声を聞いて、自分に素直に生きる
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2021年、新しい年が始まった。
正直、1日過ぎただけで何も変わっていないじゃないか、と思ってしまう自分がいるが、こういう節目が存在していることが大切なんじゃないかなと思う。
それは、私が私と向き合えるからだ。
2020年は様々なオンラインイベントに参加させていただいたことを機に、日本全国の学生・社会人の方とお話しして、いろんな方と向き合うことができた。
ただ、私は私と向き合うことがとても苦手だ。
小学生の頃から、こんなことをずっと考えてきたからだと思う。
どうしたら褒めてもらえるのか、
どうしたら大人に好かれるのか、
どうしたら大人の描く理想の子どもに近づけるのか。
いつの間にか、「社会が作った子どもの理想像」になることが私の使命になっていた。
私は、私と向き合うことをやめたのだ。
自分のしたいことを言ったってしょうがない。何の意味もない。
諦めることの賢さを知った。
ただ、高校生の頃にある先生と話した言葉が脳裏に焼き付いている。
「おまえって、自分の軸みたいなものがないんだよな」
その時は、笑ってごまかしたけど、全てを見透かされているようで怖かった。
それでも、高校時代は勧められたとおりの大学選びをして、なんとかなった。
しかし、大学生になって上手くいかないことがあまりにも増えた。
何でこの学部を選んだの?
この先どうしていきたいの?
あなたは何がしたいの?
こう聞かれる回数が増えた。
そして、そこにはいつも何も答えられない空っぽの自分がいた。
今まで完璧にできていたはずなのに、相手の望む返しが何も答えられない。
悔しくて仕方がなかった。
それと同時に、おまえ達が求めたとおりにしたのに、なんで急に違うことを求めてくるんだと、やるせなくなった。
そんなことを経験するうちに、自分自身と向き合うことができるようになった2020年だった。
これは、大学生になり自由度が増えたというだけではなく、
オンラインなどを通していろんな素敵な人に出会えたからこそだと思うので、
本当に感謝している。
だから、今年の私はこんな目標を立てた。
『私と向き合い、私の声を聞き、私のやりたいに素直になる』
これは、思ったより楽じゃない。
私の「やりたい」なんか無い方が、
誰かの期待に応え続けていた方が、
考えることなんて止めてしまった方が、
私にとっては、とても楽なのだ。
それでも、私は私と向き合わないといけない。
私のできないことが見えて、嫌いなことが見えて、
どんなに辛くて、苦しくても、向き合っていかないといけない。
だって、これからの私の人生に期待して、一緒にいてあげられるのは、私しかいないんだから。
私の人生は、誰かのものではなく、私のものなんだから。
もう誰かの好きにはさせない。私の人生は私で決める。
そう胸を張って言えるように。
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