あーあ、2020は最悪な年になってしまった。感染症の影響も然り、それ以上に自分の内面で大変なことが起きまくった一年だった。

毎年目標を立てるのにどれも達成出来たことが無い。それで自信を完全に喪失した私は、2020年の1月にとち狂った目標を立てた。
「完璧になること」。
いや、無理やろて。絶対無理やろて。誰もが声揃えて言うよ、さすがに。私も思う。無理やろて。

「完璧」を目指して夢も仕事も生活も頑張ったはずなのに

ご想像通り、結果は散々な物だった。
もう今年で最後、これであかんかったらあかんやろと全身全霊をかけて書いた小説が、呆気なく公募で落ちた。そりゃもう、マジびっくりするくらい呆気なく落ちた。その後まだ火が燻っているうちにと応募した短編賞も、立て続けに三回落ちた。

今年こそは部屋を綺麗に保とうと思って断捨離したのに、何故か今もとっ散らかった部屋のまま。
仕事で何か一つでも役に立ちたいと色々考えたものの、結局最後は退職願を出した。退職願を出した時、社長はそれをちらっと見て、「ああ、おっけ」の一言でその場を後にした。

本腰入れて料理を頑張ろうと思ったのに、結局ぱっとせんもんばっかりが出来た。
絵をもっと上手く描けるようになりたくてモチベ上げのために過去の絵を見返したら、余裕で過去の自分の方が上手かったし過去の絵柄の方が好みだった。

挙句の果てに、年末も年末になった12月。家族から、「頑張ってるつもりかもしれんけど全然頑張れてないで」というお叱りまで受けた。この時点で私の自尊心とかいうやつは荷物まとめて飛び出して行った。じゃあな、自尊心。気が向いたら帰っといで。

何もかも全部上手くやれるスーパーウーマンが夢だった

とまあ、羅列してみたら言うほど酷くないやんけと思われるかもしれないけど、メンタルよわよわの私が絶望するには十分だった。だって私、「完璧になる」っていう目標掲げちゃってるからね。最も程遠い人間になってしまったわけ。
全てが嫌になって、「ぜーんぶやめちまうか!」と思ったけど結局まだ何一つ辞めれていない。仕事だけやな、辞める方向に進んでんのは。

夢だったんだよな、何でもできるスーパーウーマン。何もかもを上手く出来る女の人。
たとえ可愛くない奴と言われても、私は何もかも全部上手くやれる人になりたかった。だから出来ることを増やして、苦手を克服して、出来ることはもっと上手く出来るようにしようと思った。そのために割と頑張ってた、はず。
それがこのザマ。なんとも情けない結果しか生まれなかった。

年末、嵐の活動休止ライブをぼーっと眺めながら、これからどうすっかなぁなんて考えた。多分来年も、完璧超人にはなれないんやろな。
それどころか、多分こっから向上することも難しいんやないかな。じゃあ、どうすっかなぁ。

「完璧になりたい」をやめてみたら、家出した自尊心が帰ってくるかも

完璧になりたいと思うことを、やめてみるか。
ふとそう思った。人によってはそれが普通なんだろうけど、もっと早くそうしろって言われるかもしれんけど、私にとってはめちゃくちゃデカい決断。
そんで、めちゃくちゃショックな決断。だって、夢を諦めるってことやからね。苦渋の決断よ。

でも多分、その自分の思考を変えることが出来たら、もう少し視野が広くなると思う。それに、家出した自尊心ももしかしたら帰ってきやすいかもしれん。

「完璧になりたい」。頭の中に染み付いてしまったこのしつこい考えを取っ払うことから、まずは始めよう。後のことはそっから考えよう。こればっかりは仕方がない。ようやく気付いた。一生完璧になんかなれやしないってことに。
その考えから綺麗さっぱり卒業出来たら。そしたらいつか、夢だった「完璧」を、もう一度目標にすることが出来るかもしれんな、なんて思ったりしてる。