毎年、年末年始になるとネットのインタビュー記事やテレビで「新年の抱負」を必ず目にしていた。

自分へ、全世界へ、言わせて欲しい。「よく生き抜いた私、心も体も」

しかし2020年は例年と違い、新型コロナウイルス感染症が流行した。
そうともなると世間は毎日、ひっきりなしに新型コロナウイルス感染症の話題であった。
年末年始の話題も専ら「ワクチン開発」や「リモートワーク」など
新型コロナウイルス感染症に関連したワードの報道ばかりだった。
だが、まず、一つ言わせて欲しい。
「よく生き抜いた私、心も体も」
これは全世界中の方々に向けた言葉でもあり、自分への言葉でもある。

正直に言うと、私は地方から出てきた一人暮らしの独身女子。
コロナ禍の中の緊急事態宣言中、トータルで2ヶ月弱仕事は休業していた。
観光業の仕事をする私は、仕事ができないことはおろか、家族は勿論、友達や職場の仲間にも会えず、一人暮らしの家で、本当に孤独な日々を過ごしていた。

一人はさみしい。これまで人と繋がる時間が好きで、誰かと常にいた

私は勉強が大嫌いだし自分の家も好きじゃない。
とにかく人と繋がってる時間が好きだし、なるべく一人で居る時間は避けて、誰かと常にいた。ただ単に一人はさみしいから。それだけである。

しかし家から出れないので最低限の食料で過ごした。
携帯を見つめる日々は三日で飽きた。次に運動を始めた。だが、家は小さなマンションだから、運動するスペースも無かった。運動不足解消法としてマンションの非常階段を利用して階段ダッシュなんてものをしてみたり、YouTubeを見て筋トレをしてみたりした。

そして、ついには窮地に追い込まれるとアイデアが沢山閃くものなのだろうか。という出来事もあった。

自炊は苦手から自信に変わった。人間は恐ろしく変化する生き物だ

今まではコンビニ生活だった私。コロナで仕事がどうなるか後先わからなかったので、節約の為に苦手な自炊を始めた。すると苦手と思ってた自炊は、いつしか自信に繋がり2020年の年末には「発酵食品ソムリエ」という資格まで取得した。人間は恐ろしく変化する生き物である。

ついでに毎日Instagramに作ったものをアップすると数ヶ月で二百人強のフォロワーも増えた。随分と人と合わない間に、いや実際は2ヶ月弱の出来事だったが、沢山の事を経験したように思えた。

そんな事があった昨年を踏まえ、2021年は「私という壁を破り見たことのない景色を沢山見る!」事にした。
コロナであってもなくても選択肢は、いずれ今のような出来事を選ぶ気がした。
理由は特に分からないが、今は心がワクワクしている。このワクワクしている感情を大切に2021年を生きていこうと思う。