「あなたの自慢できるところはどんなところですか?」
えーと…。
そう聞かれても何も答えられない。全てにおいて周囲に優っていると到底思えない。

「あなたの嫌いなところは何ですか?」
はい、まずはですね…。
こんなもの挙げだしたら日が暮れ、そして朝が来るだろう。自己嫌悪に苛まれ、ついたため息は数え切れないほどだ。
ため息をつくと幸せが逃げていくとはよく聞くが、本当にその通りである。そもそもスーパーネガティブ人間には持ち合わせていない幸せなんて、舞い込んで来ることすらないのだ。

いまはネガティブだけど、自分を好きになる努力を続けていた

2021年、私は自分を好きになろうと決めた。
私は自分自体が大嫌いで、スーパーネガティブ人間からの脱却を試みるのだ。そうすれば、必然的に自己嫌悪に陥ることもなくなるだろうと考えた。
さて、何から始めたら良いものか。そもそも「自分大好き!」なんて言える人間は存在するのだろうか。
まず手始めに、キラキラしている人たちの言動を参考にしてみようと考えた。キラキラの巣窟であるInstagramを開くが、充実した私生活を綺麗な写真とともにアップしている人たちは眩しすぎて余計に劣等感を抱いてしまい、私がこのステージに到達するにはまだ早かったと断念、次のキラキラを探す旅に出た。

一旦冷静に、どんなところが嫌いなのか考えてみることにした。
そうだ、見た目だ。

昔から様々なところにコンプレックスを抱いており、中学生の時にクラスメイトの男子から「お前、ベイマックスみたいだな」と嘲笑されたことが拍車をかけた。
小学生の頃からダイエットという意識は頭の片隅にあったし、中学生になると毛抜きを購入したりメイクを始めたりした。そんな幼い頃から自分を好きになる努力をしてきた私を褒めてあげたい。そして誰でもいいから「もう十分可愛いよ。」と言ってほしかった。
こんなことをつらつらと書いていてもポジティブから遠ざかってしまうので、この辺でやめておこう。
過去の自分、ナイスファイト!お疲れ!あとは21歳の私に任せて!

SNSで知ったモデルの姿に、自分の固定観念が崩れていった

私のコンプレックスである見た目の中でも、体型が最大の要因である。
モヤモヤしながらTwitterを見ていたある日、私と似たような体型のモデルをされているももさんという方を見つけた。
私と大きく違うところはとびっきりの笑顔である。もちろんお顔がとてつもなく可愛らしいというのは言うまでもないが、ぽっちゃりしているのにこんなに楽しそうにお洋服を着てキラキラしている方がいるのだと、自分の中の固定観念のようなものがなくなったような気がする。
そして、YouTubeチャンネルを持ってらっしゃると知り、すぐさまチャンネル登録をした。そこでも、ももさんは笑顔を絶やすことなく、楽しそうにお話をされていた。ご友人や旦那さんと話す時も、彼女は相手を馬鹿にするような態度は絶対にとらず、その人の良いところをたくさん見つけて褒め、その動画に出演されている方と視聴者、みんなが笑顔になれるような温かい動画ばかりだった。

彼女の笑顔が幸せな気持ちにさせた。めざす姿を見つけた

ももさんを見ているとこちらまで笑顔がうつり、自然と幸せな気持ちになれるのだ。「私が目指すべき姿はこれだ」と確信した。
言うなれば笑顔の供給所?うまい言い回しが見つからないが、まずは笑顔を絶やさないようにしようと決めた。

「笑う門には福来る」まさにこれである。
笑っていれば素敵な人たちが私の周りに集まって、自分の嫌いなところなんて考えている暇がなくなるんじゃないか。ネガティブな声なんて聞こえなくなって「自分大好き!」と胸を張って生きていけるんじゃないか。

笑え!2021年の私!