一年はあっという間に過ぎて行って、2020年は東京オリンピックの年だと騒いでいたのに、コロナウイルスの蔓延によってパッとしない一年になってしまったような気がする。しかし、私にとっては二十歳という人生の大きな節目を迎えた、特別な一年だった。

「人生の夏休み」だったのに適応障害になってしまった

 本当にしんどい年だった。
 大学の授業は慣れないオンライン授業になり、友人とも気軽に会えない、海外旅行もできない、人生の夏休みといわれる大学生活の一年を無駄にしたような感覚。さらにそこに追い打ちをかけるように、私は適応障害という名の心の病を抱えてしまった。

 適応障害は精神的ストレスが腹痛や吐き気、頭痛、体のだるさなど、人によって症状はバラバラではあるが、身体的は症状に現れる障害のことを指す。私はこの症状が、アルバイトの出勤前や退勤後に次第に現れるようになった。

 最初はただの疲れだと思っていたけれど、退勤後に涙が止まらなくなったり、出勤の2日ほど前から極度の緊張で手足に汗が止まらなくなったり、吐き気がしたり、動悸が激しくなったりと症状がどんどん重くなっていった。この症状はついには勤務中に現れるようになり、お客様との会話がうまくできなくなり、仕事も失敗を繰り返し、ついには長期の休職をすることになってしまった。

自由な時間を無駄にしないようにと焦った私が救われた言葉

 2020年の後半は、休職したことによって自由は時間がたくさんできた。この自由な時間はときに私を苦しめた。
 「みんなちゃんとやってるのに私は何をしているのだろう」
 「たくさんある時間を無駄にしないように、やりたいことを見つけなくちゃ」
 たくさん考えてもやりたいことは見つからず、頭がパンクして、私はさらに心を病んでしまった。そんなときに私を救ってくれたのが、私を担当してくれていた臨床心理士の先生の言葉だった。
 「せっかくのお休みなのだから、だらだらしていいんだよ。辛くなるまで頑張ったんだから、今は休んでいいんだよ。ひたすらだらけたら、何かやりたくなるから」
 この言葉に本当に救われた。この日以来私は、大学の課題を最低限終わらせて、ひたすら家でだらけた。アニメやドラマを見たり、SNSをあさったり、YouTubeをたくさん見たりした。
 こうして過ごしていくうちに、次第に身体的な症状はなくなり、気持ちも軽くなって、変に落ち込むこともなくなった。気づけば普段通りの生活を送れるほどに回復していた。

「生きてさえいればなんとかなる」と思った一年だった

 こんな風に2020年は暗くてかなり辛い経験をしたので、2021年は楽しく、明るく生きていきたい。具体的に気持ちを明るくするとはどんなことだろうと思うけれど、コロナのせいで行動が制限される中でも、できるだけ楽しいことを見つけたい。
 しかし、2021年の終わりには就職活動という人生における大きな壁が待ち構えているので、不安でいっぱいだ。就職のことを本気で考えたら、また落ち込んで、鬱にでもなってしまいそうだ。
 できれば就活なんてしたくない。 このまま気ままに生活したい。
 けれど、いつまでも親から自立できないままでは嫌なので、何かしら将来の仕事につながることを探したい。

 「楽しみつつ将来のための好きなこと探し」が宣言というのは、なんだかぱっとしない宣言だけれど、人間生きておけばなんとかなる。生きていさえすればいいのだと、2020年の一年間を通して痛感した。
 家族も自分も生きていて、学生として生きていけることに感謝してまた一年、一生懸命に生きようと思う。