知っているでしょうけど、私はあなたのことが好きです。

私たちは出会って5年。
本当に山あり谷ありで今隣にいますね。

出会ったばかりの大学一年生の頃、私は不安しかありませんでした。
なぜなら''教室に男がいる''から。
男の子というものが恐怖の対象になっていた私にとって大学で出会ったあなたの存在は他の男の子同様恐ろしいものでした。

が、たまたま席の近かった私とあなたは出会った数秒で、何故かくだらない話(彼の顔が某芸能人に似ているという話)で大盛り上がり。地響きか?というくらい大爆笑。
すぐ打ち解けてしまいましたね。

終電まで、夏でも冬でも話し続けた懐かしい日々

その後しばらくして突然あなたから「いま笹塚にいるんだけどオススメのお店ある?」
というライン(笹塚は前住んでいた家からすぐ)が来ました。

わたしは男性とLINEすることが得意ではないので、すぐに終わらせようとオススメのお店を教えて、スタンプで会話を強制終了したのに、
「何がオススメ?」
「このお店、どこで見つけたの?」
「食べたよ~」
と写真もくれた。
なぜあなはLINEを続けたがるのか分からず私は混乱し、なんだこいつ。とすら思いました。

その後も私と見かけると話しかけてきたり、一緒に帰ったり、一緒にご飯を食べに行ったり、相談に乗ってくれたり、LINEを毎日送りあったり。

そしていつの間にか学校帰りは、笹塚から歩いて私の最寄駅まで向かうという謎ルーティンも始めましたね。

音楽の話からお笑いの話、どんな人が好きなのか、この先どうなりたいのか。話が尽きず、毎日私の最寄駅であなたの終電まで、夏でも冬でも話し続けていたのが懐かしい。

海外留学をきっかけにお別れ。でもあなたは待っててくれた

いつしかあなたは私に「好き」という2文字を言ってくれたましたね。
そして「可愛いよ」という言葉を毎日くれました。
「結婚するつもりで付き合いたい」とも。

でもそんなあなたを、留学に行った私は軽々と裏切りました。
海外での半年間の生活でいっぱいいっぱいになった私は、ついあなたに八つ当たり、
そしてそのままお別れを告げました。

なのに、あなたは私の帰国をずっと待っててくれた。
帰国後、預けた荷物を返してもらうとき、あなたは荷物を返してくれるだけでなく、私を特別なレストランへ連れて行ってくれましたね。

そんなあなたの大きな愛に私は再度恋をしてしまい、いまに至ります。

未来は分からないけれど、お互いの想いは紛れもない事実

でも、そんな大好きなあなたとわたしの未来は、なかなか簡単にはいかなそうです。

月曜日と日曜日、あなたは必ずとある宗教の会合に参加し、一生懸命お祈りをしていますよね。それがあなたにとってどんなに大切なものか、この5年間でよく知ったので強く否定できません。
でも、無宗教で、しかもあなたの宗教に対し抵抗感が強い家族のもとで生まれた私にとって、その行為は恐ろしさを感じずにはいられないのです。

そんな私たちのこの関係の果ては、結婚なのか、それとも籍を入れず隣にいることなのか、それともお別れをするのか、何か別な選択を見つけるのか。
今は正直どの道に進むか分からないけど、ただとにかく私のあなたへの想いと、あなたの私への思いは紛れもない事実です。

これからもずっと2人でスキップをしてしまうような、そんな甘く優しく愛おしい日々を過ごせますように。