この中に自分のことメンヘラだと自覚がある方、いらっしゃりますか?
私もその一員どころか先陣切って手首も切ってました。

一般的なメンヘラの特徴として愛情表現が重たい、自分を見て欲しがるかまってちゃん、すぐに病む、自傷癖がある、など様々な特徴が挙げられるが、総括して「男が煙たがるダメな女」と女性誌や女性向けコラムは言いたがる。

一方、「いい彼女」とは何か。
身綺麗にしており家庭的だが女々しくなくしっかりしており、所々で彼氏にだけ甘えを見せるが普段は一切めんどくさくなく気遣いと思いやりに満ちている。
記念日も誕生日も拘らない。浮気は許す。
偏見でツラツラと書き並べてみた。少々都合のという接頭ことばが見え隠れするが、確かにいい女だし、実在すれば聖女なのではなかろうか。

大好きな彼氏の裏切り。気づけばメンヘラの特徴全て当てはまってた

私も自分の中のメンヘラが急成長する前はいい女になりたいと思ってたし、自分は絶対メンヘラにはならないと誇らしげな顔をしていた。しかし、初めて出来た優しくて大好きだった高校時代の彼氏の浮気未遂3回。ボロボロになった心の痛みを体の痛みで紛らわすようにアートナイフで腕を、太ももを、切れるところはほぼ全て切り刻んだ。あぁ、ごめんなさい、あの時バカにしていたメンヘラの特徴は全て今の私だ。
彼氏の好みの見た目に必死に近づけて、デート中はどんなに冷たくされてもニコニコ、限界になったらLINEで死にたいなどとのたまう。坂道を転がるようにいい彼女からは遠ざかっていき、深夜の鬼電、1週間未読無視されても何度も追いLINE、自分じゃダメなのか、と気づいて手作りお菓子やプレゼントで金にモノを言わせる。ちなみに手作りお菓子は捨てられてた。

いやもうそろそろ書いてて辛くなってきた。
私といい彼女はどこが違うんだろう。
決定打は君だよ。
君の猫背がまた私を寄せ付けない。
当時の恋人だった、君。

彼氏に喜ばれたい健気な乙女の気持ちをカタカナ四文字で片付けないで

多くの女の子は彼氏に喜ぶことをしてあげたい、可愛いと思われたい、隣にいたい、と思ってその人の彼女になっている。良かれと思ってやったことが間違ってたのは今も当時も反省はしているけれど、そんな健気な乙女の気持ちをカタカナ四文字で片付けて冷たくあしらわれる覚えはない。

人の所為にするな!もっと内省的に生きろ!と各所から怒られそうだ。けど、待ちぼうけの霜焼けや、プレゼントがぞんざいに扱われていた時の体の底の冷えや、少ししては痛みを伴って消えていく赤い腕の線が、悔しいのだ。どうして私の愛情は捨てられるの、好きな人に喜んで欲しかっただけなのに、と私よりも気楽そうに彼女でいられる他の女の子たちも恨めしかった。

私は確かに強くない。むしろ弱い。
けどあの時の私は、確かに彼のことが好きで、愛情深くて、可愛くて、いい彼女だった。ただほんの少しの弱さが私をメンヘラの方に転ばせたのだろう。

私の愛情をわかって欲しい。ただただ真っ直ぐに愛したいだけなんだ

ただ願わくば、ワガママを言うならば、このままの形で私の愛情をわかってくれないだろうか。この好きの表し方の形に「メンヘラ」という名前を付けないで欲しい。私たちはただただ真っ直ぐに君たちのことを愛しただけなんだ。
「メンヘラ」か「いい彼女」かのさじ加減なんて、人によって濃い味が好き、薄味が好き、くらいの加減じゃないの?いや、そう信じさせて欲しい。

「いい彼女」になろうとした全ての女の子は、彼氏のために何かをしようとした女の子は、もうそれだけで「いい彼女」でいいんじゃないだろうか。正しい形に収まりきらなかった愛情はそんなにダメなもんなの?と元彼に会うことがあれば聞いてみたい。多分舌打ちの後無視される。
けど、付き合った人のわずかな味付けの違いによっては私達は絶対に「いい彼女」になっていたと思っているんだ。

私と彼では上手く使えなかった愛情を、いつか上手く使ってくれないかなんて、他力本願かな。
けど今日も泣いてる「メンヘラ」がいるならもっと万人受けをする愛情表現をすべきだとか正論は言わずに、私たちの愛情は間違っちゃいないさ、と昔の私ごと好きなだけ泣かせてあげたい。