私が小学生だった頃の人生設計はこうだ。

中学か高校で彼氏ができる。
自分は大学へ進学。
大学卒業と同時に22歳くらいでその彼氏と結婚。
子ども2人いて幸せ。

歳をとるごとに悟っていく。中学か高校でできた彼氏とずっと添い遂げるのはよっぽど運命の人じゃないと無理。大学卒業してすぐ結婚できる経済的余裕などない。働き始めてすぐに妊娠・出産する度胸は自分にはない。

姉も言っていた。「大人になったら恋人と別れないもんだと思ってた」
特に我が家は両親が元々幼馴染で、高校のときに付き合い、先日結婚35周年を迎えたところなので、なおさらこう思う。

22歳、彼氏と別れて焦った 生きているだけでは結婚できない

最近好きな漫画の好きな登場人物が言っていた。
「そういう小さな絶望の積み重ねが人を大人にするのです。」と。

そう、人生意外と生きてるだけじゃ結婚できないのだ。焦り始めたのは、その時付き合っていた彼氏と別れた22歳の頃だった。

私は、親に結婚を急かされたりはしなかった。(時々、あんたの歳でお母さんはもう結婚してたと謎のマウントをとられたりもしたけど笑)
多分このご時世、結婚はそう簡単ではないことを母は知っていただろうし、やりたいことをやってほしいという母の願いもあったのだろう。

それでも私は結婚したかった。周りと比較してどうとかではない。子どもがほしかった。多分学生の頃から整ったことのない生理周期が、ますますこの気持ちを増幅させたのだろう。もしかしたら私は妊娠できない体かもしれない、それでも子どもがほしい。

子どもがほしいから結婚したい! 結婚は子育てにベストな手段

看護師の私には、自分の妊娠できるであろう期限も知識としてはあった。35歳までには妊娠しないといけない(もちろん、35歳以降で妊娠出産を経て、元気なお子さんを育てている方はたくさんいる)。もしかしたら、私が持っている卵子は自分が老いるごとに元気ではなくなるかもしれない。だとしたら、もっと若くして妊娠しないといけない。

結婚したいのは子どもがほしいからだ。私は父も母も家にいる環境で育ってきた。だから親が一人という状況を経験したことがない。そこでどんな悩みが生じるのかも知らない。
私にとって結婚とは「子どもが(自分が考え得る中で)一番健やかに(思春期などを家庭環境の悩みに邪魔されず、自分のアイデンティティとだけ向き合えるように)育てていくのにベストな手段」という考えをもっていた。と、思っていた。

今、彼氏と同棲して1年ほど経つ。付き合った当初から結婚を前提に、といった交際ではあった。これまでつらつらと書いてきた考えは、彼氏がいないときに考えていたことだ。

今の彼と付き合って増えた結婚したい理由 それは

少し前に喧嘩をした。発端は別のことだが、結局話が派生して結婚の話になった。彼は、同棲1年で結婚するということを強く意識していたようだった。私もその予定で人生設計を立てていた。しかし彼は給料面で転職を考えるようになり、結婚の時期について悩んでいた。その時上司や同僚に、時期に固執することはないのでは、と言われたそうだ。本人も納得したようで、「俺こだわりすぎてたのかも。ふたりでもっと話し合おう。」と言われた。その日は彼も疲れていたようだったからすぐ寝たのだけれど、私はもやっとしたままベッドで目を開けていた。

時期にこだわらせたのは申し訳ないけど、じゃあいつ結婚するの?
私はいつ妊娠したらいいの?
妊娠と出産と仕事はどうしたらいいの?
どういう人生設計を組みなおせばいいの?

それから話し合いは行われず、喧嘩の日まで来てしまった。喧嘩のついでにモヤモヤを晴らしておこうとこの話もしてみた。彼はかなり反省していた。「自分のことばっかりだった。ごめんね。」そういう彼の言葉に、私は鼻水も涙もドロドロのまま言葉を続けた。

「私ね、結婚したいのは子どもが欲しいからなの。でもそれだけじゃなくってね、あなたと同じ苗字を名乗ってみたいの。病院とか役所で、あなたの苗字で呼ばれたいの。」

彼は笑った。「今時そんな純粋な理由で結婚したいと思う人なんていないよ。」

それぞれの価値観で選択して、それぞれ尊重される社会が一番素敵

結婚しない選択も、夫婦で別の苗字を名乗る選択も、子どもを産み育てない選択も、全部尊い選択だと思う。みんなそれぞれの価値観や考えを選んで、貫き通せる社会が一番素敵だと思う。

でも私はそんな中で、好きな人と同じ苗字を名乗って、パパと子どもとみんなで生きていきたい。古風かもしれないけど、それが私にとっての結婚だと思うのだ。