今回のパートナー

三原勇希さん

タレント・モデル・ラジオDJ
Spotify人気ポッドキャスト「POP LIFE:The Podcast」から初の書籍化。『令和GALSの社会学』(主婦の友社)が発売中。

峯岸みなみさん(以下峯岸):きょうのパートナーは三原勇希さん。ネットで名前を検索すると「三原勇希 カミングアウト」と表示されるんだけど…?

三原勇希さん(以下三原):私はポッドキャストをやっているんですけど、そのなかで「スキャンダル」という映画の話をしました。実際にあったセクハラ問題を描いた作品です。「私も同じような経験をしたことがある」という話をしたことがあったのですが、そこで話たことが「カミングアウト」というタイトルがついて、記事になったのかなと思います。

峯岸:私はそういう被害にあったこともなく、真正面から考える機会がなかったので、今回は性差別について考えてみたいと思います。性差別、感じることありますか?

三原:ありますねえ。代表的なので言うと、女の人は家事をすべき…っていう固定概念とか。あとは、東京医大で女性受験者の点数が引かれていた事件もありましたよね。もっと言えば、SNSでも下ネタ的なコメントついたりするのもそうだと思います。「それって面と向かって言ったらセクハラだよ」って。

峯岸「女性に限った話じゃないのに『女性は好きそうですね』ってコメントしちゃってたなあ」

峯岸:確かにそうやって言われると…ありますね。でも慣れちゃって、「何かされてる」っていう意識なくなっちゃってたなあ。でも、嫌な気持ちになってる女性はいるんだろうな。

私はテレビにでるときに表現として最近よくないなと思ったのは「女性は好きそうですね」ってアボカドとかスイーツに対して、言っちゃうこと……。

三原:そういうコメント求められるしねえ。

峯岸:アボカド、スイーツ、それから栗やかぼちゃが好きなのなんて、女性だけじゃないって今思えばわかるんだけど、言っちゃってたなって。

三原:私も昔は言ってたけど、今は気をつけてますね。意識していきたいな~って思うようになったなあ。

三原「次の世代に同じ思いをさせたくなかたから、自分の経験を男性のいる場所で言おうと思った」

峯岸:私はおじさんに何か言われても、受け流せちゃうタイプなんだよなあ。でも、私が受け流したせいで「このくらい大丈夫」って勘違いした人が、そう思わない女性に同じ事を言って傷つけちゃうこともあるのかなって。そう考えると、「私が気にしないから良い」ではないのかなって思うようになりました。

三原:わかる。私もスキャンダルをみて「自分の経験を話そう」と思ったのも、当時の自分の気持ちを思いだしたからなんだよね。それを次の世代に同じ思いをさせたくなかったから、男性のいる場所で言おうと思ったの。でも、みんなに気づいてほしいとは思っていない。だって、気づくことってつらいことだから。気づいていなくて自分が嫌な思いをしていないなら別にいいと思うんですよ。話さないことで二次被害につながるとかも考えなくて良いと思います。

人それぞれ、役割ってあると思ってて、言わないと、変わらない部分もあるけど、声をあげることで批判はいっぱいうけるじゃないですか。その覚悟をみんなに持ってっていう話でもないかなって…。

峯岸:フェミニストみたいな言葉があまり理解が深くないままに、浅めに広まってるから、フェミニストって言葉が、ちょっと尖って聞こえて「意見を強く主張する女性たち」っていうイメージがついちゃってたな。でも勇希ちゃんに会うと、ソフトタッチに伝わってくる。フェミニストという言葉が一人歩きするのがもったいないなって思った。

峯岸「上の世代を変えることは難しい。だからこそ、若い世代には新しい世界をみてほしい」

峯岸:勇希ちゃんの考える、理想の未来ってどんな感じですか?

三原:色んな人が、色んな立場の人のことを想像して、発言できたらいいな。そういう話をできる友達が少ないし。あえてしたりもしないし。でもそういう考えがあると知ってほしいな。

峯岸:時代背景もあるしね。昔は女性の容姿をいじるお笑いだったり、女性がセクシーなことを喜ぶ描写を喜ぶバラエティーが「普通」だったもんね。

三原:それが面白いときもあるしね。

峯岸:番組でOKでも、プライベートでそれだめだよっていうのもあるしね。だからこそ、私たちより若い世代には新しい世界をみてほしい。上の世代を変えることは難しい…そうやって生きてきた人だから悪くないし。でも、若い世代にはこういう思いをさせたくないっていう勇希ちゃんの言葉はしっくりきたな。

  • きょうは自分が語るのが苦手だなと思うジャンルのテーマだったので、収録前はとても心配でした。でも、勇希ちゃんが思ったよりも、柔らかくて…。自分の意見を押し通すんじゃなくて、全ての意見に寄り添いながら自分はこういう考えだよって示すのが、優しい空気を持っている人だなって思いました。1週目から近所に住むお姉ちゃんくらいなついちゃったもん。

    峯岸みなみさん
    峯岸みなみさん
  • みぃちゃんは自分のことを、何も考えていない、優柔不断と言っているけど、そんなこと思ってるの本人だけ(笑)。でも、そういう謙虚なところも魅力だよね。落ち着いて、その都度その都度、自分の思いを言葉にできるのも素晴らしい能力だと思います。

    三原勇希さん
    三原勇希さん

峯岸みなみをこっそり後で褒めたげたい(By三原勇希さん)

お喋り、うまっ‥!!!
質問することも、気持ちを言語化することもお上手で、もう楽しくなっちゃって、ここで初めて話すこともたくさん喋ってしまいました。実は台本に書いてあることの半分もいかないまま、脱線で盛り上がってしまいました(笑) みぃちゃんマジック!もっと色んなお話してみたいです。
忙しいはずなのに、直前に渡された本もちゃんと読んで準備してくださっていてとても嬉しかったです。どんなお仕事や人に対しても、こういう姿勢で向かってるんだろうなと思いました。
あとお肌が雪のように綺麗でした♡

Tokyofm「峯岸みなみのやっぱり今日も褒められたい」

峯岸みなみさん「やっぱり今日も褒められたい」

◇放送時間:木曜日21:00-21:30 ◇出演者:峯岸みなみ(AKB48) AKB48の1期生で、朝日新聞の女性向けWEBコラムサイト「かがみよかがみ」内でコラム連載を持つ峯岸みなみの新番組がスタート!アイドルとして15年の活動を経て、30歳という年齢が見えてきた一人の女性としてリスナーと本音で向き合う30分の番組です。一日の終わりくらいちょっと褒められたい。そんな思いを共有しませんか? 番組HPはこちら