結婚して2年目の私たち夫婦の歳の差は11歳ある。
新しく話す人には必ず、「歳の差夫婦なんだね!話が合わないことってないの?」と聞かれる。たしかに、私が小学校に入学した年に、夫は大学に入学していたと思うと、かなりの年月の差を感じるが、大人になると不思議と気にならない。

私より11歳年上の夫。歳の差を感じたことは、未だにない

実際に付き合っても、結婚して生活を共にしても、未だに歳の差を感じたことはない。もともと年上の男性を好きになることは多かったが、たまたま好きになった人が11歳離れていたというだけ。

それどころか、むしろ自分と同じ匂いがする。
『夫婦は似てくる』とはよく言ったものだが、「今夜はあのラーメン屋のつけ麺が食べたい」と2人とも思っていたり、電車に乗りながら同じビルを目で追っていたり、同じ発想・同じ行動をするたびに、恥ずかしくも、いとおしい気持ちになるのだ。
既に、「あれ」と「あそこ」だけで、大概の会話が成立してしまうようになってしまったのは今後が思いやられるが、一日一日、日々のしあわせを噛みしめながら過ごしている。

結婚はするべき時がきたらすることになるし、その時にしたらいい

今のところ、結婚してよかったと大いに思っている。
まだ日が浅いのもあるかもしれないが、好きな人と毎日一緒にいられる権利、2人で共有する夢、妻という立場に奮い立たされる心…と、結婚して得たもののほうが、圧倒的に多い。
メンタル面の支えも大きい。家族である前に一人の人間、生まれた場所も通ってきた道もまたく違うはずなのに、家に帰った時、眠りにつく時、そばにいるだけで、その存在があるだけで救われている。

逆に言えば、失うのが怖いというリスクはある。今の私は、夫を失ったら、生きていくのは難しいかもしれない。
だからこそ、なるべく一緒に過ごせるように、健康はもちろん、相手を思いやる気持ちは毎日絶えない。

結婚してからというもの、女友達からも、男友達からも「〇歳までに結婚しなきゃ!」という焦りの声をよく聞く。恋人がいなかったり、生活が想像ができなかったり、はたまたそれぞれのライフプランがあるのかもしれないが、私は、男女問わず、何歳で結婚したっていいと思う。

たしかに、「20代後半くらいには結婚したい」、「子どもは2人ほしい」となんとなくの願望が私にも以前はあったが、結果的に25歳で結婚、子どもはまだいない。

歳の差を気にして婚姻を急いだ、というのも若干否めないが、付き合っていた相手と「結婚したい」と本能的に思ったから結婚をしたまでであり、子どももゆくゆくは授かれたらいいなくらいの気持ちでいる。

思い描いていたライフプランと違う未来になったとしても、人生を楽しんでいきたい

結婚したいのにできない、相手がいない、と悩んでいる人からしたら、無責任に聞こえてしまうかもしれないが、結婚はするべき時がきたらすることになるし、その時にしたらいいと思う。

子どもの頃は信じていなかったが、「この人と結婚するかも」という直感は、やっぱりある。なぜかは今でもわからないし、この心地よさの正体もこれから探していくところだ。
結婚して、自分が思い描いていたライフプランと、最終的には少し違う未来になるかもしれないが、それはそれでおもしろい。
そうやって人生を楽しんでいけたらいいなと思う。