『みなさんこんにちは!ラジオネーム、いくらです。

私に最近あった出来事を聞いて下さい!私は29歳の主婦で、4歳と6歳の男の子達を育てています。また、現在は妊婦でもあり、春先に出産予定です。

先日、息子達が通う幼稚園で、ベテランの先生と話す機会がありました。そこで私は先生に、「3人目の性別、女の子で確定っぽいんですよね~」と言ったのですが、先生に「女の子が良かったんですか?」と、真顔で返されました。

私はてっきり、「そっか~!」と、笑顔で返されると思っていたので、先生の真顔に驚きました!と同時に、(先生の配慮、すごい……!)と感じて、若干たじろいでしまいました……。

みなさんは普段からこんな配慮、してますか?また、こんな配慮って、これから必須になってくると思いますか?』

ラジオネーム、いくら(29歳主婦)

……。ラジオのお便り感を出せば、まるで他人事みたいになって、冷静にジャッジできるかなと思ってやってみたんですけど。……あんまり効果無かったです。やっぱりもやもやしてます。みなさんを巻き込んですいませんでした(謝罪)。

無意識の決めつけをしなかった先生の器の大きさに恥ずかしくなる

とにかく私には先日、こんな出来事があったのでした。そして私も息子達も、元々好きだったその先生の事がより一層大好きになったのですが、それでその話はおしまい、という訳にはいかず。
なんだか私は、その時の先生の真顔が忘れられなくて、引っ掛かったままで、今に至ります……。

そもそも先生は私に、赤ちゃんの性別すら聞いてこなかった。なのに私は「先生が喜んでくれるかも」という謎のサービス精神で、「女の子で確定っぽいんですよね~」と自分から話した訳で。
……私は先生の器の大きさを前にして、自分のショボさに気付かされました。平たく言うと、未だに落ち込んでいます……。

赤ちゃんの性別という、産まれるまで確定はしない事柄に関して、世間に何となく存在するっぽい「3人産むなら両方の性別を授かりたいに違いない」といった決めつけや、「男男男は大変だろうなぁ」というお節介。そしてそれを「そういうもの」として受け入れていた私と、それを真っ向から疑問視する、先生の真顔……。

そして昨今、「性別は2つには分けられないし、産まれてからも変わり得る」というのが、もはや周知されていて。
それは私も知っていたつもりだし、人を不自由にする誤った価値観を「そういうもの」として受け入れ続けるのは良くない。そんな事は頭では分かっていた「つもり」でした……。

相手に配慮が出来るからこその「真顔」。自分の未熟さに内心落ち込む

そして、その先生が「ベテラン」で、様々な家族構成を見てきたから、サッとその「女の子が良かったんですか?」(真顔)という発言が出たのかといえば、どうやらそうでもない様で。

その先生と同じ様な価値観を持つ人は、既に世の中に増え始めている気がします(※私調べ)。現に私は、他のママ友との会話の中でも、「女の子が良かったの?」(真顔)と、ワンクッション置かれた事があります。それも、何人かに。

……みんなの配慮、すごくない?逆に未熟なこちらが真顔になってしまいます。そしてその度に私はまた、内心落ち込む訳ですね……(しょんぼり)。

かといって私との会話の中で、「女の子?すごーい!」と無邪気に笑ってくれる、若手の先生や大多数のママ友を、責めようなんていう気は更々なくて。
確かにこんな会話を交わしておきながら、「産まれてきたら男の子でした~!」パターンの場合は、一笑い起きる可能性はあるかもしれないけれど、まあそれはそれで。前提として、元気に産まれてきてくれればそれでいいんです。

……とにかく。真顔の返しも、笑顔の返しも、両方全く悪意は無いんですよね。ただ、真顔の返しは「配慮がすごい」。それだけなんです……(もやもや)。

「そういうもの」に対して真顔で聞ける配慮が出来るようになる準備を

私の周りのママ友には3人子どもがいて、男男男や、女女女の構成で幸せに暮らしているという家庭も当然あります。
私は当然、各家庭の家族構成を傷付ける発言はしないし、もしも傷付けている人を見たら腹も立てるでしょう。その程度は当たり前に守備範囲です。

……でも。

その一歩先に、「女の子が良かったんですか?」と真顔で聞くなどする配慮があるのだとしたら。……私はまだまだ、その様な配慮はできていません。そして、それが必須になる世の中が来るとしたら、今からでも急いで準備しなくてはと、焦ってしまいます。

これは決して、子供の性別の話だけで収まる問題ではなく。世間に何となく存在するっぽい「そういうもの」に対して、私はどれだけ真顔で向き合えているでしょうか……。
また、「女の子で確定っぽいんですよね~」と無邪気に笑った私は「そういうもの」を固定する側の人間に回っていた訳で。それに関しては反省しかありません。

……結局は自分に近い場所から、守備範囲を広げていくしかないのかも。

自分の配慮できる力の守備範囲はどこまで行き届いているのか

例えば、「息子の友達の持ち物を誉めない」というのは、私が親になってからするようになった配慮です。

「似合ってるね」は大抵問題ないです。でも「ピンクのふりふりかわいいね」は、もはや言わない方が良いレベルだったりもします。周りに他の子がいる時なんかは特に。
子どもの持ち物を褒める事って、結構リスキーなんですよね。「そこまで配慮する必要ある?」と聞かれれば、必須ではないんですけど……。

果たして自分の守備範囲はいかほどなのか?配慮はどこまで行き届いていて、どのラインより先は及んでいないのか?
私は少しずつ、自分の配慮できる力を広げていきたいと思っています。あのベテランの先生の様に。

みなさんは真顔で聞くなどする配慮、してますか……?(もやもや)