私は、生まれた時からずっと太っている。勿論、現在進行形で…。
よく、顔は整っているので痩せたら美人だと言われるのだが、食べる事が大好きな私は痩せられないままである。運動が嫌いというわけではなく、反対に運動神経は抜群であり基本何でも出来てしまうが、マラソンなどは息がすぐ切れてしまうので中々厳しかった。
体型でからかわれても知らんぷりをしていたけど、中々堪えることも
小学生の頃、いじめとまではいかないがよく体型のことでからかわれた。私は性格が割と明るかった為、知らんぷりをしていたが中々堪える日も沢山あった。友達がおしりをはめる式のブランコに乗る中、私は入らないから見ているだけ。そんな事がしょっちゅうあった…。
1度、小学校の身体測定で私の後ろに並んでいた男子に体重を見られてひどく恥ずかしい思いをした事がある。さらに恥ずかしかったのは、体育のズボンがピチピチで股裂けになっておりそれを笑われたこと…。
学生時代は制服の採寸が最も嫌だった。私のサイズはあるのかといつも不安で1番大きいサイズか、母がさらに太るからと1番大きいのからワンサイズ小さい制服にされたりしたが、ピチピチで毎度嫌悪感があった。
小学時代と中学時代はこの見た目のせいでバレンタインなどはアタックしたが、片思いで終わる運命。それからというもの、こんなデブな私が恋に熱中していた過去が、恥ずかしいと思えてならない。「デブは汚い、臭い」「デブは努力しない」「デブは邪魔」そんな風に皆が思っているのだといつも内心怯えていた。中、高とも部活は運動部だったが痩せなかった。
JKになり見た目を気にする人はいなくても、デブへの嫌悪感は続く
JKになると、デブへの嫌悪感は続くばかりだった。いい友達に出会ったから見た目のことを気にする人は全然いなかった。だが、皆で足を撮ったり、プリクラで全体を撮ったり、コスプレしたりなどは、コンプレックスのせいでそれらを出来なかった。顔写真は加工が出来るから大丈夫だが、体が写るとなんとも情けなくなる。
実を結ぶ恋もしたかった。本当に好きだった人とは片思いで終わってしまった…SNSで出会った人は見た目を気にせず、付き合う事に成功したが長くて1週間しか続かなかった。しかも私はこんな見た目が恥ずかしくて、性的な事に慣れておらず、手を繋ぐ事さえ躊躇っていたせいで、愛想を尽かされてしまったのだった。
見た目のコンプレックスに罵声を浴びせないで。「ワタシ」を知って
この先、自分が痩せる未来など全く持って見えない。何度も頑張ろうと思ったがすぐリバウンド。そもそも、考えがマイナス思考だからだとか思われるかも知れないが、初めに言った通り私は明るい方だ。
けれど、内心は怯えている。どんなに明るく、元は可愛くても、やはり毛嫌いする人は多い。体験している。「それなら努力しろよ」「被害妄想」だと言われるかもしれない…最も正論であろうが、そう言って欲しいのではない。受け入れろとも言わない。
その皮肉な目で見ずに、傷つけるような言葉を発せず、「そういう人もいるんだ」「辛いことを経験しているんだ」そう理解して欲しい。それが無理ならほっておいて欲しい。欲を言えば、「頑張りなよ!」「コンプレックスを克服するんだ!」など前向きな言葉が欲しい。マイナスな言葉は、悪化を促すだけの人もいると知って欲しい。
私はデブがコンプレックスだが、他にも見た目など持ち合わせている人がいるだろう。
そんな人は辛い経験をもうしているのだから、罵声を浴びせないで。「ワタシ」を知って。