恋人ではない人と半年一緒に暮らしていました。
私は彼が大好きでした。出会ったころから、今も。
一緒に居たいと思える人。同じ空間にいても楽な人。
そう思っていたのは私だけだったのかも知れないし、彼もそう思ってくれていたかも知れませんが、もうわかりません。
私は大事な事を話もせず、聞けもしなかったから。
セフレだと思っていた彼から、同居の提案
私は上京を考え、それまで一人で住んでいたアパートを解約。
しかしコロナ禍で東京行きを延期。仕事はなんとか留まる事ができたけれど、住むところはどうしよう。
そんな時に数週間前に出会った彼から一緒に住む事を提案されました。身体の関係も既に有りました。初めて食事をした日に。
セフレで終わると思っていたのに。連絡は毎日とっていた、そんな時の提案。
この時私は沢山理由を聞くべきで、思いを伝えるべきだったと思います。好きになってしまうと、離れたくなくなると。
どこかで私は私で都合良く考えていたのかも知れません。東京に行く間だから、落ち着くまでだから。と。
夢を諦めてでも、一緒に居たいと思うように
一緒に暮らすうちにどんどん好きになっていって、案の定離れたくない気持ちも増して来ました。
夢も追いたいけど、彼と一緒にいたい。夢を諦めてでも一緒に居たい。
そんな気持ちも抱えて私は告白を決意、彼に「私のこと好き?」。彼はビックリしたように戸惑っていました。
「私は好きだから付き合いたいと思ってるし、最初からそのつもりだった」
これはちょっとズルい言い方をしたと思います。最初は期待はしてなかったのにあくまでも自分を守ってしまっていたと思います。純粋に夢を諦めても一緒に居たいと何故言えなかったのか。すごく後悔しています。
彼は「今は彼女をつくる気がないし、最初からそのつもりはなかったよ。東京行くんだし」
そっか。そうだよね。期待してなかった事を勝手に期待するようになって勝手に盛り上がっていた私。
私は引き止めてほしかったのでしょう。その時の彼の「東京行くんだし」を私はもっと良い方向に解釈するべきだったと思います。「東京行かなかったら?」と小悪魔的に聞いても良かったと。
ふられたのは、私が本音を打ち明けられなかったから
そこからどう言葉を返したか覚えていません。
「東京行くまでの間楽しく暮らそう」と伝えた気がします。それから1日目は気まずさが残りましたが、2日目ぐらいからは普通に仲良く過ごす事もできました。
彼が私をふった結果になりましたが、私がふられる形を作ったのも事実です。傷付く覚悟を持たず一緒にいた事。最初から彼の気持ちを確かめようとしなかった事。
最初に好きだから関係を持つのを許したんだよ? ぐらいの事も伝えなかった事。
とても後悔しています。彼は寂しさと、人肌恋しさと、優しさと哀れみが混ざって一緒にいてくれたのかもしれません。
ふられた理由はきっと、彼が手に入れたいと思わなかった事はもちろんですが、私が本音を打ち明けられなかったからでしょう。私自身未だに後悔が消えません。
今後チャンスがあるならば、「嫌われたらどうしよって怖くて伝えられなかったけど、夢を諦めて一緒に居たいと思えるぐらい愛してたよ」と言いたいです。