この文章は私が私へのケジメとして。彼には届かないと思うけど、彼への手紙としての意味も込めて書きます。

あなたは全て事後報告、会う事も連絡する事も拒んでいた

初めての彼氏、Tくんへ。

出会った時は16歳。高校1年生で、クラスで虐められてた私を受け入れ、いつメン4人で毎日、私の家で遊んだね。私の妹の事も可愛がってくれて、本当に優しい人だった。

夏休みに入って、アルバイトを始めると、いつメンが私の家に集まる事も無くなって、学校で話す事も無くなって。その年の冬、あなたは学校を辞めましたね。毎日会う事が当たり前で、連絡先も交換していなかった私達。

5年後、SNSを通じて連絡を取る様になって、再会したね。嬉しいのと懐かしさで、お付き合いするのに時間は掛からなかったね。私は嬉しくて堪らなくて、ウザいくらい連絡して、私の知らない時間があるのが嫌で、重たい女でしたね。

あなたは私と付き合い出してから、仕事を辞めて、就活もしていなかったのを、私が問い詰めるまで話してくれませんでしたね。私は嬉しい事も悲しい事も全てあなたに話していたけど、あなたは全て事後報告だったし、会う事も連絡する事も拒んで、気持ちはすれ違っていましたね。

「お金かして」「一緒に寝たい」という連絡

久しぶりに連絡が来たかと思えば、「お金貸して欲しい」。
私は丁重に断りました。次は「一緒に寝たい」。
その後私が、「ちゃんと会って話がしたい」と言って、2ヶ月振りに会いましたね。
そのまま、ホテルに行く流れになって、自転車を置いて、ホテルに向かう途中、私は手を繋ぎたくて、あなたの服の裾を掴んだ時、「裾、掴むなや!服伸びるやろ。」と私の手を振り解いて、スタスタと先を歩いていきましたね。そのまま私は帰ろうかと思ったけど、当時22歳。恋愛経験が少ないのもコンプレックスだったし、処女を捨てたいと思っていたから、必死にあなたを追いかけた。

ホテルに入る時も、「次は俺が払うから今回は払って」その言葉を信じて私が支払う事になりましたね。部屋に入って、シャワーを浴びて、いざ行為が始まり、進むにつれて私の中で警告音が鳴りました。「これ以上先へは進めない」と。あまり痛くは無かったけど、「もう痛いから辞めて!」と訴えて辞めてもらって、私はベッド。あなたはソファで朝が来るのを待って、「じゃあ、またね」と別れたね。
その次の日、「もう友達に戻ろうか」という連絡が来て、私はちゃんと「ありがとう」を言いたかったから、電話を掛けたけど、あなたは出る事なく、あっけなく恋人としての関係は終わってしまったね。

あなたに依存して、私は何も満たされていなかった

半年後、私が仕事で落ち込む事があって、友達に話を聞いてもらおうと思ったけど、友達も忙しそうで。でも誰かに聞いて欲しかった。そんな時に思い浮かんだのはあなたで、久しぶりに連絡を取りましたね。
付き合っていた事が嘘みたいに、友達の関係に戻りましたね。その日を境に、私が話を聞いてほしい時に連絡して、会って。動物園に行ったり、ケーキを食べに行ったりした事もあったよね。
楽しかったな。別れてからの関係性の方が凄く良い関係性を築けていたよね。

とある映画を私が観て、気持ちが苦しくなり、私があの時、身体の関係を拒んでしまった事を後悔してあなたに連絡したね。「抱いてよ」って。あなたは、「そんな事、俺にいう事じゃ無いよ」って言ったけど。
その後、あなたと会う事になってやり取りしていると、「ホテル行く?」みたいな流れになり、22歳のお付き合いしていたあの時の事を思い出した。結局、ホテルに行く事は無く別れた帰り道で、私は泣いた。
結局、私は22歳の時から何も変わっていない自分に情けなくなった。あなたに依存していた事にも気づき、こんな関係を続けていても、私が心底、何も満たされていない事に。
だから私は、あなたとの関係に終わりにしようと決めました。

出会ってから約10年。こんな私と一緒にいてくれてありがとう。人としてあなたの事を心から愛していました。
きっともう会う事は無いだろうけど、遠くから願っています。
「あなたが幸せでありますように」