あなたの特別な顔が見たくて、ずっと離れることができなかったけど、ようやくできるように気持ちが落ち着きました。
あなたにいつの間にか夢中になってしまっていた
あなたとの出会いは、今の会社ではなく前の会社。あなたは先輩で、新卒のわたしは、とにかく部署の上司や先輩、同期と仲良くすることで一日が終わっていた。
そんな日々の中で、一緒に手をふっただけなのに、メールで話しかけてきたあなたに私はいつの間にか夢中になってしまっていた。
そこからはあっという間に仲良くなって家で毎週のように会うようになった。
1年後あなたが先に会社をやめて、その1年後私も会社をやめた。
今振り返ると、この2年の間で、私はすっぱり諦めたほうがよかったのかもしれない。
大好きな人と一緒に遊んだ、泊まった、交換日記したという楽しい思い出と、付き合ってほしいのに流されていた辛い事実の狭間で沢山悩みに悩んでいて、諦めきれない自分がいたのだ。
もう離れたほうがいいと思って決意しては揺らいでの繰り返し
3年目も同じような日々、でも私はどれだけ毎日連絡をずっとしていても、会って体を重ねても結局この人といても私は大事にされてないんじゃないか、都合のいい女だなと思い悩みの日々だった。
どれだけきついことを言って、私の精神が耐えられなくなって、友達に相談しても結局元に戻ってしまう。
あなたは私の全てだったの。
4年目もそう、もう離れたほうがいいと思って決意しては揺らいでの繰り返し。ただ、この恋、終わりはそのあなたに全てを捧げている自分が嫌になったことで、最後は自分から離れることはできた。
離れても後悔の日々で毎日死ぬほど苦しくて寂しくて辛くて仕事なんかできなかった。
なんだったら今だって若干そんな気持ちになったりもする。たまに。
史上最強にしょぼい、深夜の2時間のデートはあっという間だった
クズを代名詞にする男ではあったが、あなたとの最後のデートはとてつもない私の思い出なので伝えたい。
深夜に大阪のおみやげを渡すと言ってきて、マンションの下まで来てくれた。
もう深夜でお店もやってなかったので、ひたすら近所を歩き回るだけのデート。
あなたと私にとって、史上最強にしょぼいデート。
ただ史上最強のデート。
私から手をつないで、どこを目指すこともなく、最近どう?と話す。
公園についたらあなたがタバコを吸って、新聞配達の兄ちゃんがせっせと配達しているのを二人でぼーっと見ている。
寒さが耐えられなくなったら、コンビニであったかいお茶とグミを買う。
そしてまた散歩する。
ハンドクリームをちゃんと塗ったことに気づいてくれて私は照れて手を一瞬離してしまった。
胸が苦しくて、好きだなぁってなった。
「あなたはどんな子供だった?」、「日曜日は家族でどこに遊びにいっていたの?」、「ディズニーは今まで誰と行ったのが楽しかった?」、あなたのことが好きで、どれだけ寂しいと思っても、やっぱりあなたと離れたくなくて、ずっと私から色んなことを質問した。
最後はもう電車がないから家までタクシーで帰っていった。
深夜の2時間のデートはあっという間だった。
この人のそばにいたい、ただそれだけのために我慢した恋
私は普通に同棲して、結婚もいつかしたい。その未来を最後まであなたに伝えることができなかった。
今まで4年もLINEでずっと話をしていて一緒にいても、私は本当の夢を言えなかった。
この人に嫌われたくない、そばにいたい、ただそれだけのために我慢した恋。
悔しいぐらいに我慢をして、涙がついこぼれてぐしゃぐしゃになってしまった顔も全部あなたに伝えてやりたかった。
でも都合が悪くなると、急に冷たくなるあなたが怖くて、それは言えないだろうし、聞いてもくれないだろう。
ありがとう、そしてさようなら。
好きな人を嫌いになるのは難しいので未練はありますが、私は一人で頑張っていきますね。
恋の涙はもう沢山流したので、この恋に二日酔いはないでしょう。