恋愛経験私の恋愛は小学生から始まっている。好きになった人の数も、当たって砕けた人の数も他の人よりは多いかもしれない。
「恋多き乙女」というと、かわいらしいが、実際はそんなんではない。私は誰かを好きになると、すぐに告白する子供だった。好きという気持ちに押しつぶされそうになるから、私は告白していた。「なぜ、こんなに人を好きになるのだろう?」と今思えば、疑問だった。恋愛体質だったのだろう。
「このまま一緒にいれるといいのになぁ」。告白して、いつも砕けた
私はアルバイト先の先輩をよく好きになった。ただし、そういった先輩との恋が実る確率はとても低かった。一緒にいて楽しくて、頼りがいがあるから、ついつい好きになったのかもしれない。「このまま一緒にいれるといいのになぁ」と思い、告白する。そして、いつも砕けた。妹のような存在だったとか、後輩にしか思えないとか。それがふられる理由だった。
その中でも長文のメールで想いを受け止めてくれた先輩。車の中で告白した夜。「いつかそういわれると思ったけど、僕は覚悟を持てないんだ。ごめんね」とふってくれた先輩。今となっては素敵な思い出に代わっている。だから、感謝しかない。
唯一、実った恋もあった。15歳以上年が離れている彼だ。自分から告白したのか、相手から告白してもらったのか、全く覚えていない。でも、片思いの時も付き合いたての時もとっても楽しかった。話も悩みもたくさん聞いてくれたし、さらに一緒に解決してくれた。話すだけで漫才をしているような楽しさだったし、いつも彼と私との間には笑いであふれていた。私は彼と結婚するものだと思っていたし、覚悟を決めていた。大学を卒業したら、就職して、家計を支えようと一時期本気で思っていた。
しかし、彼は将来の事を何も考えていなかった。
「一緒にディズニーへ行かない?」。付き合っている時は一度もOKしてくれなかったのに
将来の話をしようとすると、彼は攻撃的になった。私は悩んだ。でも、このまま彼と一緒にいる未来を想像する事が出来なかった。だから、別れる事を決めた。泣きながら、車の中で2時間、別れ話をした。それから、何度も復縁しそうになった。けど、「このままじゃだめだ」と思い、一気に連絡先と写真を消した。彼も私の未来を考えてくれた。
それでも、仕事で二人きりになる事があった。最後の誘い文句が「一緒にディズニーへ行かない?」だった。付き合っている時は私がいくら誘ってもディズニーへは連れていってくれなかったのに。私はもちろん断った。彼はきっと嫌味を言ったのか、後悔を言ったのか、覚えていないが、私達の関係はやっと終結を迎えた。
その後、彼から連絡が来た。
「ああでもしないと、気持ちに区切りを付けられなかった。最後の最後にかっこ悪くてごめん。きっぱりけじめをつけようと思った。あなたには目の前にあるやりたいことよりも、もっと先にある、本当にやりたいことや、やらなければいけないことを追及してほしい。やりたいことが見つかり、自分で切り開いていこうと決心したのなら、それが何よりも原動力になるよ。自信をもって進みなさい。がんばれ」
今の私はそんなあなたに胸を張って言える。
「別れてくれて、ありがとう」