18歳の4月。ワタシは美容師になりたくて美容専門学校に入学した。
1学年1クラスしかない少人数制の専門学校で、女子が13人、男子が5人の18人しかいなかった。
その中のひとりに一目惚れをした。
背が高くて、目の色が薄茶色で、みんなの前で自己紹介するときは恥ずかしかったのか顔を真っ赤にしていて。
クラスメイトとして遊びに行ったりしていくうちにも、気持ちはどんどん膨らんでいって、「早く告白したい!」という気持ちでいっぱいになった。

でも、彼には彼女がいた。年下の可愛い雰囲気のギャル。
叶わないな~って思ったり、奪いたいな~って思ったり。
ワタシの中にも天使と悪魔がいるんだ~って新しい感情にも気付いた。

クラスメイトのまま1年が過ぎて2年生になる頃。彼は彼女と別れてた。ワタシはまだ彼が好きだった。チャンスだと思った。
一緒にいる時間が長いほど、恋には良い!って聞いたから、彼がフリーの間は、みんなでカラオケに行ったり、他のクラスメイトのバイト先にご飯に行ったりと、彼がいればとことんついて行った。

新しい彼女ができたと知って、他に目を向けようと決意。なのに彼は

それでも恋は叶わなかった。新しい彼女ができてた。当時流行ってたmixiで出逢った子なんだー!と聞かされた。
その後にソワソワしだして何を言うかと思ったら「ねえ、この子知ってる?」と写真を見せられた。高校の時の同級生の子だった。心臓が大きく鳴ったのがわかった。
彼に彼女ができたショックと、身近な子が付き合った驚きで、放課後のカラオケもご飯も誘われても行かなくなった。
彼のことを好きだと知っていた友人たちがご飯に誘ってくれたり、合コンをセッティングしてくれたり、とにかく元気付けてくれた。
彼以外にも良い人がいっぱいいる!他に目を向けよう!と決意をし、またみんなとのカラオケに参加した。

彼から呼び出された。彼女のこと分かってるから、また彼女との惚気聞かされるのかな~と思って「はいはい。」と言いながらついて行ったら告白された。
心臓が鳴った。あの時よりも大きく長く。

返事はもちろんOK。
付き合ったら楽しい時間が始まる!そう思ってた。でも実際は束縛が激しく、言いたい事が言えなかった。それでもこの人にも良いところがあるし、なんせワタシのタイプ!と思って、そこから2年の時間が過ぎた。そんな時ワタシは家庭の事情で上京することになった。遠距離恋愛になった。

遠距離の寂しさを紛らわせてくれる人をだんだん好きになっていって

離れてからしばらくは連絡も普通で、こっちに遊びに来たり、彼の家に遊びに行ったりしていた。
それでもやっぱり距離が離れている分、寂しさは常にあって。そんな寂しさを紛らわせてくれる人に出逢った。職場の先輩で彼と同じ、背が高い人だった。寂しさを忘れるくらい笑顔にしてくれて、とても居心地が良かった。彼に悪いなと思いつつも、少しずつ先輩のことを好きになっていった。
毎日、職場で先輩に会えるのが嬉しくて、このとき彼からの連絡が少なくなっていることにワタシは気付いてなかった。
少なくても気にならなくなるくらいには先輩のことを好きになっていたんだなって今ならわかる。

連絡をしない時間も更に増えた頃。ワタシは先輩を完全に好きになって、彼と別れよう!と決意し、「大事な話がある。」とLINEを送った。そしたら「俺も。」と返事が来た。
とうとう終わるのか。この時も心臓が鳴ったのを覚えてる。
別れを告げるのにも勇気がいるなと思いながら「好きな人ができた。別れよう。」と送った。
すぐに既読が付き、返事がきた。「俺も好きな人ができたんだ!」

お互いに好きな人が出来たなら仕方ない。あっさり別れたけれど

彼からの連絡が少なくなってた理由が理解できた。そりゃそうだ!と納得。「お互いに好きな人が出来たのなら仕方ないね!今までありがとう。」そう送ってLINEを終えた。
ワタシから言いたいことを言えた!ワタシも人を振った!とスッキリした。

彼との関係も終わった。
あんなに付き合いたい!と片想いしてた人との付き合いが、こんなにあっさり終わったことに笑いが込み上げてきた。
そこから連絡を取ることはなくなり、風の噂でワタシと別れた後に付き合った子と結婚したらしい。その噂を聞いた日の夜、懐かしくなったのか夢に出てきた。起きた時に懐かしいな~なんて考えてたら、ふと思った。

ワタシは貴方を振ったと思ってるけど、もしかしたら振られたのかもしれない。