初めて“生理”がきたとき、「隠さなきゃ」って思った。
もちろん、保健体育の授業で“生理”がどのようなものか、当時小学生だった私はなんとなく理解していたし、学校のトイレ掃除の際に使用済みのナプキンも見たことがあった。
それでも自分の身に起こると、とても恥ずかしいような、いけないことのような気がした。母親は下着が汚れていることに気が付き、赤飯を用意してくれたが、余計に気恥ずかしかった。
生理やセックスは恥ずかしいことじゃない!性に関する正しい教育を!
大人になった今でも、薬局やコンビニでナプキンを買うときは、なんとなく恥ずかしい気持ちになるし、ほかの商品とは違い、別の紙袋に入れられ、他人からは見えないようにされる。
生物学上、女して生まれてきてしまった以上通る道なのに、なぜ“生理”は隠さないといけないのか。なぜ、“性”はタブーなのか。
もっと世の中が、“生理”や“性”に対して、理解を深めるべきではないか。お互いの違いを理解し合い認めて、多様に受けるべきではないか。
そのためには、学校での“性”に関する知識を正しく教えることが重要だと思う。
セックスが恥ずかしいことのように子ども達が教育を受けているから、多感な時期に自分達で情報を調べるしかほかないのだ。その情報が正しいものならまだいいが、自分のまわりの体験談やSNSで知り得た偏った情報が多い。
また、避妊の仕方も誤った情報に振り回されて、望まない妊娠が起こることもある。実際、コンドームをせずに「外に出せば大丈夫」と彼氏に言われて、妊娠した友人が私の周りにもいる。
こんなにSNSが普及し、情報が溢れている世界で、正しい情報を取捨選択することは相当難しいことだ。だから、学校での教育が大事なのだ。そして、もっとオープンにすべきだと思う。
生理や性についてもっと学校で学べていたら、違ったんじゃやないかな
最近では、“生理”を取り上げた映画が放映されたり、YouTuberが“生理”について解説したりと、多少オープンになってきたが、まだまだ足りないと思う。
私の場合、低用量ピルが避妊以外にも月経前症候群(PMS)に効果があることなんて、学校では教えてくれなかった。そもそも、月経前症候群なんて言葉すら知らなかった。病院に行って、初めて月経前症候群を知った。
そういった内容を学ぶ機会が学校にあれば、世の中全体がちゃんと“性”を理解し、企業が設けた生理休暇を取りにくいなんてことも、男性が育児休暇を理解されないなんてことも起きなかったはずだ。ましてや、国民の代表の政治家が男女差別する失言など、起こらなかったはずだ。
生理や性を理解し合うことで「多様性」を認め合えると思う
今からでもまだ間に合うと思う。
だから私は、別の紙袋に入れられ、他人からは見えないようにされるナプキンを堂々と買うところから始めたい。
そしてできることなら、あのTHE・女子! をデザインした可愛らしいパッケージではなく、マスクのパッケージのようにシンプルなデザインにしたい。
マスクを買うときのように、隠さず生理用品を買える世の中に近づくことで、"性”への理解に繋がり、お互いの違いを理解し合い、多様性を認め合えると思う。
そして、"生理”や"性”をタブー視しない、オープンでいいと思える自分に変わりたい。