はじめまして。ほろと申します。自分自身、世間的にジワジワと“結婚”の影がちらつく、いわゆる20代ど真ん中を絶賛迷走中(?)です。
職場の先輩が先に結婚され、「おめでたいなぁ」と浮かれていたのも束の間。先輩の結婚を皮切りに、職場では若者を中心に結婚ラッシュが相次いだ。
「結婚ってさ、なんだと思う?」この問いに、誰も答えなんて知らない
そろそろ私の旧友の中でも……と覚悟していたら、どうやら「そうでもない」ようだ。仕事に邁進していたり、趣味が充実していたり……と、失礼ながらまだまだのご様子。
「まだ26だよウチら」ついこの前まで制服着て、ガラケーにプリクラ貼ってたじゃん、とでもいいたげに。そうそう。新卒から働きはじめて、慣れない環境に馴染もうとして2年が過ぎ、仕事のリズムが掴めたとようやく実感できたのが、つい最近だった。
いつも年末になると「今年終わるの早いよね」とよくわからない後悔を噛み締めていた。時間は平等に流れているはずなのに、私の時間は会社の入社日から止まっていたように思う。進んでも戻ってもいない。
人との別れも経験し、それなりに恋愛もでき、仕事もしながら(無責任すぎる)、平穏な日々がきっとずっと続いていくんだ。そう思っていたところで、また世間の型がポンと目の前に降ってくる。
“結婚”ってさ、なんだと思う。この漢字を前に、何度掌に湿った汗が流れたことだろう。誰も答えなんて知らない。それに対し、自分たちで考えた意味を与えたところで、はじめて“答え”になるのかもしれない。
そしたら、私たちはいつ納得するのだろうと、ここでもまた立ち止まってしまう。昔から世間の型に流し込まれるのが苦手だった。と書くと、集団から逸脱した一芸秀でた天才みたいなイメージを持たれるかもしれない。けど、私は凡人なのでご安心を。
最低限できていないと「少数派」にカテゴライズされてしまうのが苦手
学校へ通うこと、社会人にされること(化粧をしなきゃいけないこと)、結婚、出産……。これら通過儀礼は「うっせぇわ」と一喝できたら、どれだけスッキリするだろうかと思えてしまう。集団行動ではなく、人生において最低限できていないと今はマイノリティにカテゴライズされてしまうようなことをするのが昔から苦手だった。
学校に通うのは当たり前、働いたら社会人になるのは当たり前。「教科書のような当たり前を目指してね」と言われているようで歯痒かった。大いにズレていると自覚がある。
だけど、反省はしたくなかった。「なんか違う」と思いながら、間抜けなので「まぁいっかー」と馴染むフリをしてきた。学校では皆勤賞を獲った年もあったし、怒られてばっかだけど今も仕事をしている。
馴染むフリが疲れた当時は、屋上へ続く階段の踊り場で人知れず膝小僧に顔を埋めて、多分ボーカロイドの曲を聴いていた。そんな曲折があって、20代ももう前半が終わってしまった。
“結婚”、一度聞くとどこまでも波紋が続く響き。結婚なんてしないから。あんな金属の塊なんて薬指に嵌めて、薬指がかわいそうと、思ったことがある。思った後風呂場で一人泣いたことがある。世間の型は苦手だったけど、それについて自分が納得して導き出した答えに無理にハマろうとしたり。結果的に窮屈以外に何もならなかったのだが。
大人になってもまだ反抗期って痛い。これは今更だが、髪の毛は学生のうちに染めておけばよかったと後悔している。逃げたいでもなかった。怖い。のかもしれない。結婚した先輩に「結婚したい?」と聞かれて、半年前は「わからない」と答えることも恥ずかしく、濁った言い方をして誤魔化していた。怪物親のスネカジリ……!世界を襲撃する怪物の夢を見た。いつも誰もいない部屋に現れる怪物は私自身だったのかもしれない……。
世間の当たり前を理由に「結婚する」のは違うから、私たちらしく
結婚はいつかはやっぱりしたいと思う。でも、世間の“当たり前”を理由に結婚することはちょっと違う。私たちにとって何がベストな形になるのかを、考えていきたい。私たちの“結婚”を形成していきたい。今はそう思うしかないわけだ。
付き合っている彼とは、私と考え方が共通しているところがあり、結婚への考え方についてもお互いの考えを共有することができている。私は、まだまだ社会人としての経験もぎこちなく、できるなら結婚や出産をしても仕事を続けたい気持ちがある。また仕事を通して、世間の“当たり前”という型へも向き合って行けたらと切に願うばかりだ。
依存はせずに自立はできるか、お互い尊敬し、協力関係を築けるかどうか。とことん向き合って考えていきたい。なかなか自分の思ってることを言語化できない二人だけどお互いが向き合っていくことこそが必要だし、そうしないといつまでも成長できない。私たちに課されたテーマと思って乗り越えるしかないと今は思う。その上で自分たちは法律婚を選択したい。
私たちだけでなく、周囲の人とも向き合う。今の私には馴染むことはとても難しいことだけど、肩の力を抜いて。いい未来が待っていますようにと本当に願うばかり。結婚は勝負事と勘違いした怪物になってしまってはおしまいだ。
長々とここまで読んでくださって、ありがとうございます。ご縁があれば、同じ境遇を持つ方にも見てもらえればなあと思っています。