女性のナプキンの購入場所を自動販売機から。
私がナプキン購入場所を変えるなら、そうしたい。

会社勤めのとき、生理用品ってどうしてましたか。
トイレで急に月経に気づいて、ナプキンは持っていなくて、同期の友達にハングアウトで連絡。
「ナプキン、持ってる……?」
貸してくれた友達に心から感謝して、もう一度トイレへ駆け込む。
そのとき、身体の中からはすでに血液が流れ出ていて、時すでに遅しではないけれど、なんだか心許ない気持ちになる。

月に一度の憂鬱を抱えて。助けてと言えずにこぼれる涙

自宅で月経が来たときはラッキー。
でも、時々、買い忘れていたことに気づいて、とりあえずトイレットペーパーで代替しつつ、腰の重い身体を持ち上げて、ドラッグストアへと歩く。

誰かに助けて欲しいけど言えないウズウズ感と、自責の感情が込み上げてきて、家に帰ったらふと涙がこぼれる時もある。

「女性ホルモンのバランスが原因で……」
よく耳にする言葉。
私もそれが原因だと自分に言い聞かせて納得する瞬間が結構ある。

でも、それって女性ホルモンのバランスをもう少しだけ助けてくれる仕組みを創っていけたら、もっともっと、自責の時間が減っていくんじゃないかな。
女性が周りの人たちを笑顔で明るく包み込む時間が増えていくんじゃないかな。

私たち日本人の日常に当たり前に存在する自動販売機で生理用品が買えるなら

自動販売機は、日本のそこらじゅうに広がっている飲料提供マシーンだ。
会社の各階にも、道端にも、マンションのそばにも。
自動販売機は、ご存知の通り、小銭を入れると5秒で購入できる優れ物だ。
もっとご存知の方は、電子マネーで3秒で購入できる瞬間体験装置だ。
もっともっとご存知の方は、お菓子やパンや缶詰やフィギュアを購入できるエンターテインメントマシーンだ。

日本の自動販売機を見て、海外からの旅行者はスマホで撮影する人もいるらしい。
日本の自動販売機を見て、海外からの反応は安全な国・日本だからできる仕組みらしい。

自動販売機は、日本人にとって「身近で、簡単な、面白い、優れた、既存の機器」だ。

女性のナプキンの購入場所を自動販売機から。
私がナプキン購入場所を変えるなら、そうしたい。

ナプキンは、素敵なデザインが増えている。
お花柄のナプキンの包み紙を見た時、めちゃくちゃ可愛いとウキウキした。
ナプキンの包み紙を開けた時、経血の吸収部分がお花柄やハート形のものがあるのを見て、本当に心が癒された。
生理中は、些細な気遣いに心の底から救われる。

生理ナプキンの外側を工夫することは、多くの女性のイライラを軽減できる素敵なおまじないかもしれない。

私たちの緊急事態宣言。自動販売機で買える生理用品という選択肢がある世の中に

いやいやドリンクの横にナプキンっておかしいでしょって思うよね。
でも、緊急事態を救ってくれる働きを、すでに自動販売機は担ってくれている。

それは、災害時対応の自動販売機が増えていること。
最初見た時は、何だこれ?って思ったけれど、電力を上手く循環させる仕組みを作り出したことって、めちゃくちゃすごい。
日本は災害が多い国。だからこそ、全国にある自動販売機を有効活用されている。

いやいや買うの見られたら恥ずかしいよって思うよね。
でも、3秒で購入できる瞬間体験装置で、何買っているんだろう?と覗く人っているのかな。
たとえ見られたとしても、ドラッグストアで生理用品を買う列に並んでいる時とあんまり変わらないかもしれない。

いやいや子供に質問されたら困るって思うよね。
でも、子供に性教育をするための素晴らしいきっかけになるかもしれない。
生理って何かと男性に隠されるもののようで、周りに言ってはいけないもののようで、息が詰まるんだ。

月に一回の身体と向き合う素敵な期間。
月経を、みんなで学べるチャンスが生み出されるかもしれない。

そうやって考えてみたら、こんな考えって面白いのかもしれない。

女性のナプキンの購入場所を自動販売機から。
私がナプキン購入場所を変えるなら、そうしたい。