最近社会問題にされてて、どんどん増えてるという大人の発達障害。こないだ、大学からの友達が発達障害の診断を受けた。
自分も該当するような気がして、この間診察に行ってみた。まぁ、結果はグレーゾーンだろうねって感じで診断には至らなかったんだけど。グレーゾーンと言われても、私には思い当たる節がたくさんあるし、もうちょっと熱意を持って「先生私は絶対発達障害なんですよ!」と言えば診断くれそうな雰囲気だった。なんだか、もやもやっとして病院をでた。
私は小学生時代からクラスに居場所のない子供だった。協調性がなくて、体育の組体操なんて絶対に嫌でこっそり抜け出ていたし、いつも反抗的な態度をとったせいで、教師からもからかわれてすごく嫌な思いをしたことがたくさんある。
でも、テストの点とか演習とかで成績が低くて苦しんだ思い出はほとんどない。すごくいい点数をとったこともあるし、その逆もあるし、別に人並だったと思う。テストの点になると別になんてことなく人と同じだったから、むしろテストは好きだった。褒められることもあったし。
大人になって居場所を失うのは死活問題。どう生きればいいのか考えた
だから、大人になったときに苦労するなんて思いもしてなかった。大人になってからも職場とかに全然馴染めなかったのは続いた。というか誰かに絶対に嫌われて、徐々に居場所を失っていくのがお決まりのパターンになった。そのまま退職に追い込まれたりもした。
こうなってくると、さすがに自分でも焦り始める。小学校のころは、ちょっと敵ができたりうまくいなかったとしても「そういうもんだ」で済んだけど、大人になってからだと、全然「そういうもんだ」で済まなくなった。職場に残ってお金を稼ぐかどうかが生き死にに直結するから。
そんなわけで、自分なりにどう生きればいいか色々考えた。
人間生活のルールは目に見えるものと見えないものがある。見えるものは、わかりやすい。例えば遅刻してはいけない。遅刻すると×がつく。
目に見えるルールには大体ルールブックがある。私はルールブックを見るのが好きだ。目に見えるルールはわかりやすい。それをしたらどうなるかが書いてある。
遅刻のことなら、一回遅刻すると半休が消化されるとかさだめられていることもある。サッカーならボールを手で触れたらペナルティが与えられる。連続殺人犯は過去の判例を元に死刑になることがある。じゃんけんではパーがチョキに負ける。そんな感じで法則があって、論理的で、めったに逸脱しない。
見えないルールはとても難しい。嫌われてだんだん居場所をなくしていく
でも見えないルールはとても難しい。
例えば、上司に対してはたとえ事実でも「最近うちの部署の業績下がってますよね」なんて直接言ってはいけないらしい。
雑談の中で「〇〇さんちょっと最近太ったんじゃない?」と人に言ってはいけない、悪口と捉えられて知らないところで反感を買う(事実なのに)。
忙しいからといって雑談を完全に無視すると相手からの印象が悪くなる(本分は仕事では?)。
不公平な役に不公平じゃないですか?なんていうともっと酷い目にあう。でもこれらって関係性によっては言ったりしてもオッケーだったりするらしい。言ってオッケーなキャラもいるけどあなたはダメなほうだよね、なんて煙草をふかして言ってきた人もいる。
見えないルールは明確なペナルティは定められていないけど、だんだん居場所をなくしてく。知らないうちに誰かがとても私を嫌っていて、おはようと挨拶するとそっけなく無視されるようになる。とても怖い。
だから私は最近ちょっとずつ「見えないルール・ルールブック」を携帯にメモすることにした。見えないルールはどこにでも転がっていて、それを発見するのは傷だらけになりながらサバンナを旅する秘境の研究者のようである。
もうすぐそれもそこそこの長さになろうとしている。もしこのルールを完璧に教えてくれる人がいれば、教授してもらいたい。