私と父の関係は、超がつくほどの仲良しで、2人でエジプトにだって行った。周りの友達からは、仲が良すぎて笑われる。全然嫌味というわけじゃなく、本当に仲良いよねって笑ってくれる。

そんな父に伝えたいのは、「もう少し娘を信用してくれないか」ということ。

私は7年も一人暮らししているが、娘を溺愛する父に関して困ったこと

私は高校生の頃から一人暮らしをしていて、なんなら中学生も1年間だけ寮生活をしていた。そしてこの春、大学を卒業し、新社会人として奮闘している。つまり、生きてきた人生の半分近くを両親と暮らしていないことになり、あと数年すれば一人暮らし歴のほうが長くなってしまう。

そして、この約7年と少しの一人暮らしで、父に関して困ったことがある。それは、私のことを溺愛するばかり、心配性なのだ。そりゃ世の中の父親は、娘のことを溺愛するに決まっている、確かにそうかもしれない。じゃあそれも前提として、娘大好きな父親を持った娘代表として言わせてもらう。

「パパが思っているより、娘は成長し、それなりに物事に対して正しい判断ができるようになっているよ」と。パパが思っているより、朝も起きられるようになったし、ご飯も自分で作って食べてるよ。たまに買っちゃうときもあるけど。

パパが寂しそうにするから言ったことないけど、人並みには恋愛して、楽しくやってるよ。っていうのは、気づいたときにでも聞いてくれれば話すよ。

父が想像してるより遥かに、私は「たくましい女」に育ったと思う

大学4年間で、私は10か国を旅した。もちろんそのうちの2か国くらいは、家族3人で行ったけど、あとは仲の良い友達と行ったり、一人で行ったりした。多分、父が想像してるより遥かに、たくましい女に育ったと自分でも思う。

一人でもカラオケ行ったり、ラーメン屋に入ったり、さっきも言ったけど旅行だって平気で行っちゃう。だから、もっと娘を信用してくれ。

でもね、心配してくれたり、私が一人で旅行するって言うとついて来ようとしたりする、そんなパパが大好きだよ。大好きだなんて直接言ったら、また調子乗ってべたついてくるだろうから絶対言わないけど。

そんな父も2年前に還暦を迎えて、朝起きるのはどんどん早くなったのに、ケガの治りは遅くなって、娘は心配よ。でも、たまに帰省した時、私が2階の自分の部屋にいたら、真下にあるリビングから聞こえてくるでっかい笑い声と、寝る時に隣の部屋から聞こえてくる轟音のようないびきを聞くと、「ああ、まだ元気に生きてるわ」って勝手に思ってる。

「そんな寿命の心配をするには早いんじゃない?」ってたまに人から言われるけど、誰だっていつ死んじゃうか分からない。特に私は小学5年生の時に姉を亡くしているから、そう思う。きっと父だってそう思ってる。だから、いつも私がちょっとだけ冷たい態度をとったら脅してくるんだ。「明日死んだらどうすると?」父の常套句だ。けど、私はめげずに冷たい態度をとる。けどそんな時、自分でも頑固だなぁと思ってる。よくないのも知ってる。

娘を「信用」してくれ。でも、心配もしてくれ。わがままだけど…

反抗期がなかったということは、父から受け取った愛情は底知れない深さだろう。そんな愛ある心配性な父を安心させるために、私が一人でもこれから先、まだ遠くあってほしい父がいない未来で、強く生きていけるよって、そう伝えたいための、冷たさだということを知ってほしい。

父の愛情を受け取り、自分で言うのもこっぱずかしいけど、ここまで立派に成長してきたが、そのへんはまだまだ不器用らしい。それでも、娘を信用してくれ。でも、心配もしてくれ。急にゼロになるのは、ちょっと寂しいから。わがままだけど。

これからもっと会いに帰るから。アメリカのカジノで、一緒に豪遊しなきゃ。「死ぬまでに富士山に登りたい」って言ってたから、今年はまずそれを一緒にやろうか。体力が残ってるうちに。

母ちゃんは運動嫌いだから、ふもとにでもゆっくりできる場所も一緒に探してあげよう。次の帰省で計画を立てると、きっとパパが読まない場所で誓うよ。